東北大学フランス語学フランス文学研究室
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研究室紹介

川内文学部棟八階でエレベーターを降りて左側に進むと、上品な感じの英文研究室、質実剛健な感じの独文研究室に続いて、廊下の一番奥まったところに、何やら怪しい感じの我らが仏文研究室がある。英独は電気が灯って明るいのに仏文は消灯して暗い時もあるが、逆に、仏文だけ電気が点いていて賑やかに宴会をしている時も結構ある。仏文には学問の香りだけでなく酒の香りもある。部屋の中は書棚が立て込んでいて、宴会をやるといつもぎちぎちだが、勉強したり話をし たりするにはちょうどいい空間かもしれない。

仏文研究室の現在の人員構成は、仏語学の阿部宏教授、 ヴァレリー研究の今井勉准教授、べケット・デュラス研究のヤン・メヴェル准教授、中世文学・演劇の黒岩卓准教授、19・20世紀フランス文学・マラルメ研究の白石冬人・助手以下、大学院学生が11名、学部学 生が18名となっている。学生の研究対象は、中世やルネッサンスの作家から近現代の作家まで、それぞれの個性に従って実にヴァラエティに富んでいる。研究 室の雰囲気は、比較的こじんまりした所帯だけに、教師と学生、先輩と後輩の距離感が少なく、基本的に和やかである。しかしこの和やかさは、馴れ合いとは明 瞭な一線を画す、仏文共和国市民のモラルに基づくものであることを決して忘れてはなるまい。

フランス語で書かれたテクストを 読むのが仕事である以上、まずは、対象を過不足なく読むことが大前提となる。テクストが読めないのに自分の論をかっこよく展開するのは、砂上の楼閣、実に 空虚で、かっこ悪い。テクストを手堅く読めるのが美しさの基本。というわけで仏文の学生は、徹底的に辞書を引きまくることで仏文の学生らしくなっていく。 読むことの難しさと面白さを身体で感じながら、次第に、テクストを扱う礼儀を覚えていく。こうした「修行」のイメージは、学部学生から教師に至るまで仏文 共和国市民のすべてが共有している「心の原風景」ではないだろうか。十九世紀の言語学者エミール・リトレのフランス語大辞典を研究室の机いっぱいに広げ、 この辞典を読むためにさらに仏和辞典をせっせと引いている学生の姿は、切なくなるほど美しいのである。

仏文学研究は基本的に 個人技の世界なので、自分の好きなように、自由に動けばいいのであるが、自分の殻への「ひきこもり」はしばしば非生産的であることを仏文共和国市民は本能 的に知っている。話し合うこと、読み合うこと、批判し合うことが、自分のアタマをいかによく刺激するか、その有効性を知っている。教師・大学院学生全員参 加による「フランス語学・フランス文学研究会」は、発表者の論文をあらかじめ熟読し、参加者全員が率直な批判を展開する、きわめて充実した知的バトルの場 となっている。また、「本国」フランスへの長期留学が、自分のアタマをいかによく鍛えるか、その有効性をも市民たちはよくわかっている。 院生のほとんどは早い時期に留学を経験し、フランスでの研究人脈を自力で構築する。留学制度が多様化し、市民の行動範囲は確実にグローバル化したと言えよう。

仏文共和国の四季は、春の花見、秋の芋煮、冬の追い出しなど、折々のコンパに点綴されて巡っていく。時が巡り、大学をめぐる環境がどんなに様変わりしても、仏文共和国では、辞書を引く学生の姿が一番美しい風景であることにおそらく変わりはないであろう。


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