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より深く文化人類学を学ぼうと考えている皆さんのために、大学院のコースが用意されています。大学院は、前期2年の課程(修士課程)と後期3年の課程(博士課程)からなり、それぞれに社会人コースも設けられています。

前期2年の課程(修士課程)

概要
 前期2年の課程では、文化人類学の古典から最新の研究までを学び、自分の研究テーマをその中に位置づけつつ、修士論文を完成させることが最大の目標となります。そのための授業として「文化人類学特論」、「文化人類学研究演習」、「文化人類学調査実習」、が開設されています。特論は講義中心ですが、研究演習と調査実習はテキストを精読して議論する、あるいは自身の研究テーマについて発表して討論するという、演習形式で進められます。特論は、他の大学・研究機関から第一線で活躍されている研究者を招へいして短期集中的に講義していただく集中講義が多く、通常は年に2つ開講されています(「開講科目」も参照のこと)。また月に一度開催される院生研究会では、各自が研究の進捗状況を報告し、教員と他の院生ともども活発な議論を行います。修士論文の完成に向けた重要な修練の場です。
 これらはいずれもオフィシャルな授業ですが、そのほかにも院生どうしの勉強会や読書会、あるいは東北地方の院生・ポスドク研究者と共催の研究会なども数多く行われています。文化人類学の研究は畢竟、個人で進めるものですが、こうした同僚や仲間たちとの切磋琢磨によって、より実り多いものとなるでしょう。

研究テーマ
 大学院での研究テーマは基本的に各自が決定します。過去の修了生も在学中の院生も、実に多様な地域・テーマで研究を行っています(詳しくは「論文リスト」を参照)。手法としては、フィールドワークを中心としたものと、文献研究によるものとに大別できます。これもおおむね個人の意志にゆだねられていますが、修士課程でフィールドワークを行う場合、時間的・経済的な制約を考えると、やはり仙台、あるいはその近郊をフィールドとするのがよいでしょう。また後述の博士課程への進学を考えている場合は、本格的なフィールドワークに向けて先行研究のレビューを済ませておくという必要性から、文献研究が推奨されます。

修了後の進路
 前期2年の課程修了後の進路は、後期3年の課程への進学と就職の大きく二つに分かれます。後期3年の課程への進学については後述するとして、まず就職について述べるなら、過去の修了生たちは、民間企業、公務員、教員など、様々な就職先に進んでいます。また社会人コースの修了生は、二年間の研究生活で学んだ知見を、本業で存分に活かして活躍しています。

後期3年の課程(博士課程)

概要
 後期3年の課程では、長期間の本格的なフィールドワークを行い、博士論文を執筆します。そのために、まず1年目は、研究計画書の作成と、各種ファンドへの応募に取り組みます。研究計画を策定する上で望まれるのは、人類学の学説史上に自分のテーマを位置づけ、その意義と独創性を明らかにすることです。ファンドを獲得する際にもこの点が最も重視されるので、両者はフィールドワーク準備段階での両輪と言えるでしょう。
 フィールドワークはおおよそ2年間にわたる長期間の作業です。現地での生活になじみ、言葉を習得し、人々とのラポールを築き、そして来る日も来る日も人々と会い、会話を交わし、催しに参加し、飲んで食べる・・・・。こうしたことを繰り返して、さまざまなデータを収集し、自分の問題を追及していきます。フィールドワークはけっして容易ないとなみではないですが、同時に人類学の大きな醍醐味であり、最大の特徴であると言えるでしょう。
 フィールドワークを一通り終えたら、博士論文の執筆にとりかかります。膨大なデータを整理し、かつ同様の主題についての文献も読み込みながら、民族誌を作成していきます。この博士論文=民族誌は、将来的に専門書として刊行しうる水準を目指します。リアリティ溢れる現場で見聞きしてきたことを分析し、文章化し、新しいテクストを創り出してゆくという、大いなるチャレンジです。
 博士課程の修了者は、各地の大学・研究機関で活躍しています(詳しくは「卒業・修了後の進路」を参照のこと)。

受験をお考えの方へ
 本研究室に興味を持たれ、受験をお考えの方は、ぜひ一度、研究室までお越し下さい。仙台の街並みや、研究室の雰囲気、教員の方針などが自分とマッチするかどうか、実際に見て・聞いて、フィールドワークをして、判断してみて下さい。文化人類学研究室はあなたの訪問を歓迎します。下記の電話番号、電子メールアドレスまで、ご連絡下さい。