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国語学とは何か
  おすすめの本

 日本語に興味のある方、国語学に興味をもった方は、次のような本を読んでみたらいかがでしょうか。

◆日本語を知るためのはじめの5冊
 
日本語に関する本は数限りなくありますが、日本語のしくみや方言・日本語の歴史を知るための入門書を次にあげます。とりあえずの5冊といったところでしょうか。いずれも新書・文庫版なので比較的手に入りやすいと思います。

(1)
金田一春彦『日本語(上)(下)』岩波新書1988 各\819
上下2冊。最も手に入りやすい日本語入門。これで日本語の概要があらかたわかる。なかでも下巻の文法に関わる説明は、簡潔にしてわかりやすく、特におすすめ。

(2)
徳川宗賢編『日本の方言地図』中公新書1979 \756
日本語の方言の分布を示した言語地図をもとに、日本語方言の分布の様子、ことばの変化の姿、さらには、日本語の歴史をさぐる。

(3)
井上史雄『日本語ウォッチング』岩波新書1998 \735
現代日本語の移りゆくようすを、言語の地域差、世代差などを利用して明らかにする。話題は身近なものが多く、「ら抜きことば」、新方言、アクセントの平板化、新しいイントネーションなどに及ぶ。

(4)
柴田武他『ことばの意味』平凡社ライブラリー2002 \1,155
ことばの意味の詳しい説明をすることを試みている。具体的な例文をあげながら、類義語の意味の微妙な違いに目を向け、語の意味を分析している。

(5)
山口仲美『日本語の歴史』岩波新書2006 \777
古典のことばが現代のことばに移りゆく姿を、時代時代の特色を中心に描く。古い文献の姿を現代語訳とともに示しながら、日本語の歴史の流れをわかりやすく追っている。

◆国語学の研究を知るための3冊
 日本語の知るための5冊を読んで、もう少し専門的なものを読んでみたいという人や国語学はどういうことをするのか知りたい人のために、次の3冊を取りあげます。これらは大学の講義のテキストに使われることもあるもので、より専門的なもの、あるいは研究するということに近づいたものです。ただし専門・研究とはいってもふつうに読んで理解できるものですので、日本語の研究とはどのようなことをおこなっているのかがわかるとおもいます。

(6)
森田良行他編『ケーススタディ 日本の語彙』おうふう1989 \1,995
現代日本語の単語のしくみや性格、意味などについて、具体的な例にもとづきながら分析していくことができる入門書。

(7)
小林隆・篠崎晃一編『ガイドブック方言研究』ひつじ書房2003 \1,890
方言を研究するとはどういうことか、どうすればいいのかを簡明に説いた方言研究の入門書。

(8)
半沢幹一他編『ケーススタディ日本語の歴史』おうふう2002 \1,890
日本語の歴史を、読者に具体的な例にもとづきながら考えてもらうことをめざした日本語史入門書。




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