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教員のよこがお

人間科学 人間文化科学 宗教学

鈴木 岩弓
モンゴルの草原にて
教授鈴木 岩弓
すずき いわゆみ

1951年8月東京生まれ。東北大学文学部卒業後、同大学院博士前期課程、後期課程を経て島根大学助手。 同講師・助教授を経て、東北大学文学部助教授に。現在、東北大学大学院文学研究科教授。
専門は宗教民俗学。死生観・民間信仰概念の展開・流行神の形成過程などに関心をもつ。 『いま、この日本の家族―絆のゆくえ―』(2010年:弘文堂)
[主要担当科目]宗教学特論U、宗教学実習

研究者データベース

“人間って面白い!”−モノを通じて他者の信仰を把握する

「人間って何だろう?」という素朴な疑問こそ、文学部で行われているあらゆる研究の原動力である。 私の行っている研究も、ご多分に漏れず、“宗教”と呼ばれる人間の不可解な行動を研究対象としている。 宗教が不可解に写るのは、これが一般に、「あの世」「天国」「地獄」などの世界や、 「神」「仏」「先祖」「霊」といった存在、 すなわち不可視の世界で取りもたれる関係から構成されているため、 信者以外の他者が把握することが困難であるからである。 しかしよくよく考えてみると、宗教というのは単なる信念とは異なり、信念に基づく行為伴っている点で、 他者による把握が可能となる。つまり柏手を打つ、手を合わすと言った身体行動や、 神像・仏像・位牌といった神的存在を象徴するモノの意味を探究することで、 不可視である他者の信念を把握することが可能となるのである。 近年、とりわけ「死」に関わる問題に関心をもつ私は、 位牌・墓・遺影などのモノを通じて死生観という不可視の世界に迫っている。

恐山の境内
恐山