脱原子力社会へ——電力をグリーン化する
主な書評など

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【著作での言及 例】

【2011年読書アンケート】
作田啓一先生 『みすず』2012年3月号

 20年以上も前から原発問題に取り組んできた社会運動と環境社会学の研究者の手による本書は、国際比較などを含む広い視野の中で、種々の問題点を包括的に論じている。その一つは、大都市の犠牲となる過疎地が立地条件であるという日本特有の地域格差問題である。

【書評】
書評者松岡正剛 松岡正剛の千夜千冊1457夜LinkIcon, 2012年2月27日

 この人の見方には身の丈や体温がある。ぼく自身は以前から「グリーン化」(greening)という用語を口にするのは自分の身の丈に合わないのでフィッティングしずらいのだが、この人にはよく合っている。(略)本書の狙いは(略)もう少し先の、明日の社会のためにどのようなエネルギー選択をするのかということにある。
 方針ははっきり提出されている。いかに「グリーニング・ソサエティ」をつくるかということだ。長谷川がこの方針を確信したのはサクラメント電力公社の事例をつぶさに観察したためだった。(以下略)

東京新聞(中日新聞), 2011年11月13日, 書評者武田徹
東奥日報, 2011年11月5日
河北新報, 2011年11月5日
サンデー毎日, 2011年10月30日号, 書評者池内紀


 社会学者長谷川公一は早くから原子力による社会的しくみを批判してきた。近著『脱原子力社会へ-電力をグリーン化する』のなかで指摘されている。大事故を起こした福島原発所在地の郵便番号979を手初めに、全国17カ所54基の原子炉のなかで計34基、64.8パーセントが郵便番号900番台のところに建設されている。政官財、さらに学者らがいかに徹底して狙いうちをしたかがわかるのだ。

【紹介記事】
山形新聞, 2011年10月15日

【ネットでの紹介など】
BookLive 4件のユーザーレビューがあるLinkIcon, 最新のレビューは、2015年1月15日
フォーラム自由幻想LinkIcon, 2014年5月14日
瀧本往人のブログLinkIcon, 2012年11月14日
遊心逍遙記LinkIcon, 2012年5月10日

 著者は、読者つまり国民に対して「資源浪費的な受益者からの脱却」を主張する。まずはその自覚を私たち一人一人が認識すべきなのだ。そして、その脱却の方途は「エネルギーの効率利用と、脱原子力による電力のグリーン化という選択肢しかありえないのではないか」と述べる。

人事コンサルタントの読書備忘録LinkIcon, 2012年4月17日

 社会学者が、電力の「グリーン化」をキーワードに、海外の事例を引きながら、政府・企業・NGO・消費者の協働に基づく、未来志向的な「脱原子力大国」への政策転換を提言した本。

カンカンとガクガクの部屋LinkIcon, 2012年3月26日
千田孝之のホームページLinkIcon, 2012年3月11日
Yujiozawa2008’s BlogLinkIcon, 2011年10月28日

【新刊紹介】
岩波書店, 2011年9月LinkIcon

2015年5月2日現在