SOL vs. QOL


生命倫理の文脈では、「QOL論」には生命軽視の傾向があると思われている

i.e. 安楽死等が問題になる場面で、

SOL論(sanctity of life): 生命は尊いものであり、いかなる状況でも、生ではなく死を選ぶというようなことがあってはならない。

QOL論(quality of life): いくら生命は尊いとしても、生きるに価しない生まで生きなければならないわけではない。--->
「このような苦痛に満ちた生ならば、死のほうがよい」という状況では、 死を意図的に選択することが許容される。

現在でも「QOL」に注目した議論をすると、ただちに上記のQOL論者の論法を 連想する人がいる。


現在の臨床の現場におけるQOLの使い方は
「生きるに価しない生ならば死を!」ではなく、
「生きるに価しない生なら、生きるに価するように改善しよう!」
とする。つまり、
「QOLが低ければ死を!」ではなく、
「QOLが低ければ高く!」である。

緩和医療とは