夫婦は、結婚して時間がたてば情熱が冷めるかもしれないし、子どもができればそちらにかかりきりになるかもしれない。夫婦関係は時間とともにかわるものである。ではどのようにかわっていくのか。 本書は、同一対象を追跡して数度の調査を重ねる手法であるパネル調査を用いたデータから実証的に分析し、さまざまなライフイベントを経験する夫婦関係のリアルをよみとく。 [ここがポイント] ◎ パネルデータによる経年観察と分析 ◎ データの重みづけをを活用した家族領域における新しい計量手法の提示 序 章 夫婦関係の変化を追うとは 1 本書の構成とねらい 2 夫婦の発達を捉えるためにパネル調査を用いるのはなぜか 3 本書で使用するデータ 4 全国家族パネル調査について 第1章 中高年期の夫婦関係(西野理子) 1 中高年期の夫婦関係への注目 2 中高年期の夫婦関係をとりあげたこれまでの研究の展開 3 夫婦関係の把握 4