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概 要プログラム長メッセージ

日本発の実践的な対話の空間から、
現在社会の複雑な課題に挑戦する。

日本発の実践的な
対話の空間から、
現在社会の複雑な課題に
挑戦する。

東北大学では、従来の教育実施体制の枠を超え、海外有力大学との強い連携のもとで教育を実施する九つの「国際共同大学院プログラム」群を創設しました。その一翼を担う日本学国際共同大学院(GPJS)は、特に本学の人文学・社会科学の特色と強みを活かし、海外教育研究機関(「支倉リーグ」)と共同して新学際領域としての「日本学」の構築を企図するものです。

我々の「日本学」という言葉には、人文学・社会科学の多様な分野の間に、日本発の新しい実践的な対話の空間を作り出すという、ささやかな志が込められています。そして、その目指す先は、現代社会の複雑な課題に対峙し、これを突破することにあります。「学際的」「多角的」という言葉を用いて随分前から語られてきた教育・研究への接近方法は、自分の「専門」外の主題には往々にして退屈さを感じるという、ごく常識的な壁と絶えず向き合ってきました。対話を試みようとすればするほど、その壁が一層高さを増すようにすら感じられることもあります。しかし、それでも人文学・社会科学の諸分野が持つ、現在を支え、未来を拓く力は、異質な他者との不断の対話によって強く磨かれると信じています。東北大学の日本学国際共同大学院は、この信念を具体化するために、「支倉シンポジウム」「国際カンファレンス」といった空間を意識的に作り出していきます。対話を実践し、現代の課題に挑戦するこの空間を、皆さんと一緒に楽しみたいと思っています。

日本学国際共同大学院 プログラム長
文学研究科 教授
大野 晃嗣ONO Koji