有備館講座と齋理蔵の講座

このページは2018年度のアーカイブです。
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2005年3月、仙台藩岩出山伊達家の別荘にして学問所である有備館を会場に「有備館講座」は発足しました。2018年5月からは第17期を迎えます。受講生の延べ人数は3153人。多くの市民の皆さんが文学研究科の76人に及ぶ講師陣(複数回の講師も多数)の話に耳を傾けられました。
本講座は数年前から新機軸を打ち出しています。その一つが課外授業で、文学研究科の正規講義の受講と仙台市内の文化施設見学がセットされています。第二は有備館のある大崎市岩出山以外の地での講座開催です。2018年は7月に同市鹿島台で行われます。なお、東日本大震災で倒壊した有備館は2016年3月に再興がなりました。今後また有備館本体での講座開催が期待されます。
「齋理蔵の講座」は2008年9月に誕生しました。2018年度は第11期です。講座が開催される「齋理屋敷」は伊具郡丸森町にある豪商の館で、県南有数の観光施設です。旧街道に面した門から入り、養蚕や糸取引での繁栄を物語る何棟もの蔵を通過した奥の洋館が主会場です。2015年度は1期5回の講座を通期予約した受講者が47人(大半が3回以上受講、修了証取得)でしたが、鋭い質問が講師陣の冷や汗を誘いました。本講座の課外講座は本研究科主催の「紅葉の賀」への参加です。毎年11月、丸森町のマイクロバスでいらっしゃいます。
2018年度の二つの講座のテーマは共通で「勝手に世界遺産」です。以下に、その開催日と講師・演題とを掲げます。

齋理屋敷

齋理屋敷入口

東北大学大学院文学研究科と市民のセミナー
「第17期 有備館講座」(平成30年度)

日時 5月19日~9月15日 (土)13:30~15:30
場所 大崎市岩出山スコーレハウス等
主催 東北大学大学院文学研究科
内容
テーマ「勝手に世界遺産」
5月19日 ナロック・ハイコ教授   ドイツ映画に見られる日本
6月16日 沼崎一郎教授         台湾に残る「昔の日本」
7月21日 佐倉由泰教授       『大塔物語』と室町時代の知
8月25日 小河原義朗准教授     世界の中の日本語
9月15日 城戸淳准教授       日本のカント研究
問い合わせ先 問い合せ先:高橋 a-taka*m (*を@に変えてください)

東北大学大学院文学研究科 市民のための公開講座
「第11期 齋理蔵の講座」(平成30年度)

日時 6月2日~10月6日(土)13時30分~15時
場所 伊具郡丸森町 齋理屋敷ほか
主催 東北大学大学院文学研究科
内容
テーマ   「勝手に世界遺産」
6月2日  阿子島香教授  ラスコー(世界遺産)を生み出した日常生活
7月7日  堀裕准教授   天皇の喪葬
8月4日  浅岡善治准教授 ロシア帝国とソ連の「遺産」
9月1日  島越郎教授   ことばの普遍性と多様性:日本語と英語の比較から
10月6日  長岡龍作教授  美術から見る「聖地巡礼」
問い合わせ先 問い合せ先:高橋 a-taka*m (*を@に変えてください)

これまでの「有備館講座と齋理蔵の講座」