有備館講座と齋理蔵の講座

このページは2019年度のアーカイブです。
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2005年3月、仙台藩岩出山伊達家の別荘にして学問所である有備館を会場に「有備館講座」は発足しました。2018年5月からは第17期を迎えます。受講生の延べ人数は3382人。多くの市民の皆さんが文学研究科の86人に及ぶ講師陣(複数回の講師も多数)の話に耳を傾けられました。
本講座は数年前から新機軸を打ち出しています。その一つが課外授業で、文学研究科の正規講義の受講と仙台市内の文化施設見学がセットされています。第二は有備館のある大崎市岩出山以外の地での講座開催です。こうした趣向を盛り込みつつ受講者の拡大を目指しています。なお、東日本大震災で倒壊した有備館は2016年3月に再興がなりました。今後また有備館本体での講座開催が期待されます。
「齋理蔵の講座」は2008年9月に誕生しました。2018年度は第11期を迎えます。講座が開催される「齋理屋敷」は伊具郡丸森町にある豪商の館で、県南有数の観光施設です。旧街道に面した門から入り、養蚕や糸取引での繁栄を物語る何棟もの蔵を通過した奥の洋館が主会場です。2017年度は1期5回の講座に通期予約した受講者が41人、総計が162名が参加しました(大半が3回以上受講、修了証獲得)が、既に数期にわたる受講経験のある参加者からは常に鋭い質問が発せられ講師陣の冷や汗を誘いました。本講座の課外講座は本研究科主催の「紅葉の賀」への参加や姉妹講座である有備館講座の受講です。丸森町のマイクロバスは仙台へ、岩出山へと受講者を運びます。
本年度の二つの講座のテーマは共通で「勝手に世界遺産」です。以下に、その開催日と講師・演題とを掲げます。

齋理屋敷

齋理屋敷入口

東北大学大学院文学研究科と市民のセミナー
「第18期 有備館講座」(2019年度)

日時 5月18日~9月21日 (土)13:30~15:30
場所 大崎市岩出山スコーレハウス等
主催 東北大学大学院文学研究科
内容
テーマ「私のモノがたり」
5月18日 杉本欣久准教授   日本美術の「本モノ」、「偽モノ」ー研究に立ちふさがる巨大な「壁」のモノがたりー
6月15日 鹿又喜隆准教授     先史時代の経済観念ーどのタイミングでモノを捨てたかー
7月20日 齋藤智寛准教授   宮城に眠る中国宗教史資料
8月24日 荒井崇史准教授   心のカラクリを探究する
9月21日 阿部宏教授     発見のモノがたりーインド語、天地創造、アインシュタインー
問い合わせ先 問い合せ先:高橋 a-taka*m (*を@に変えてください)

東北大学大学院文学研究科 市民のための公開講座
「第12期 齋理蔵の講座」(2019年度)

日時 6月1日~10月5日(土)13時30分~15時
場所 伊具郡丸森町 齋理屋敷ほか
主催 東北大学大学院文学研究科
内容
テーマ   「私のモノがたり」
6月1日  小林隆教授    「ズンダ」と「メンコイ」のモノがたり
7月6日  安達宏昭教授   ある「計画書」の「発見」ー戦時期仙塩地方開発総合計画から国土計画へー
8月3日  木山幸子准教授  コミュニケーションの研究とモノ
9月7日  小松丈晃教授   モノがたりの社会学
10月5日  片岡龍教授    「物の本」と「物語り」ー狩野亨吉と夏目漱石ー
問い合わせ先 問い合せ先:高橋 a-taka*m (*を@に変えてください)

これまでの「有備館講座と齋理蔵の講座」