有備館講座と齋理蔵の講座

このページは2023年度のアーカイブです。
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2005年3月、仙台藩岩出山伊達家の別荘にして学問所である有備館を会場に「有備館講座」は発足しました。本講座は、大崎市教育委員会の協賛も受けつつ、文学研究科と有志の市民のみなさんの協働で運営される、まさに「研究科と市民のセミナー」となっています。これまでの受講生の延べ人数は3000名を超え、多くの市民の皆さんが文学研究科の講師陣の話に耳を傾けられました。

「齋理蔵の講座」は2008年9月にはじまりました。講座が開催される「齋理屋敷」は伊具郡丸森町にある豪商の館で、県南有数の観光施設です。旧街道に面した門から入り、養蚕や糸取引での繁栄を物語る何棟もの蔵を通過した奥の洋館が主会場です。2023年度も数期にわたる受講経験のある参加者から常に鋭い質問が発せられ講師陣の冷や汗を誘いました。

本年度の二つの講座のテーマは共通で「境をつくる/境をこえる」です。以下に、その開催日と講師・演題とを掲げます。

齋理屋敷

齋理屋敷入口

東北大学大学院文学研究科と市民のセミナー 第22期有備館講座(2023年度)

場所 大崎市岩出山スコーレハウス
主催 東北大学大学院文学研究科/有備館講座実行委員会
テーマ 「境をつくる/境をこえる」
内容
5月20日 問芝志保准教授 「宗教と非宗教の境界を再考する」
6月17日 越智郁乃准教授 「琉球/沖縄-海で隔たり海でつながる島嶼部の境界認識」
7月15日 西村直子准教授 「「境」はどのようにつくられ,こえられてきたのか? -古代インドの資料から辿る人類史」
8月26日 土屋育子教授 「“流影 明妃を照らす”―異郷に嫁いだ王昭君」
9月16日  小川和孝准教授 「計量社会学の「境」について考える」
問い合わせ先 茂木 E-mail

東北大学大学院文学研究科 市民のための公開講座 第16期齋理蔵の講座(2023年度)

場所 伊具郡丸森町 齋理屋敷ほか
主催 東北大学大学院文学研究科
テーマ 「境をつくる/境をこえる」
内容
6月3日 辻本昌弘教授 「アルゼンチン日系人のはなし」
7月1日 内藤真帆准教授 「消滅危機に瀕したヴァヌアツ無文字言語のフィールド調査」
8月5日 田代志門准教授 「生者から死者への移行について」
9月2日 嶋崎啓教授 「日欧の境を超えて―日本とドイツの昔話の接点」
10月7日 柳原敏昭教授 「中世日本の東西南北」
問い合わせ先 茂木 E-mail

これまでの「有備館講座と齋理蔵の講座」