有備館講座と齋理蔵の講座

2005年3月、仙台藩岩出山伊達家の別荘にして学問所である有備館を会場に「有備館講座」は発足しました。本講座は、大崎市教育委員会の協賛も受けつつ、文学研究科と有志の市民のみなさんの協働で運営される、まさに「研究科と市民のセミナー」となっています。これまでの受講生の延べ人数は3000名を超え、多くの市民の皆さんが文学研究科の講師陣の話に耳を傾けられました。

「齋理蔵の講座」は2008年9月にはじまりました。講座が開催される「齋理屋敷」は伊具郡丸森町にある豪商の館で、県南有数の観光施設です。旧街道に面した門から入り、養蚕や糸取引での繁栄を物語る何棟もの蔵を通過した奥の洋館が主会場です。2025年度も数期にわたる受講経験のある参加者から常に鋭い質問が発せられ講師陣の冷や汗を誘いました。

本年度の二つの講座のテーマは共通で「見える文化/見えない文化」です。以下に、その開催日と講師・演題とを掲げます。ぜひご参加ください。

齋理屋敷

齋理屋敷入口

本年度は人文社会科学を横断するテーマとして「見える文化/見えない文化」にしました。近代以降の視覚重視の動向はよく言及されるところですが、人文社会科学は可視的なものも、不可視のものも研究対象として取り扱ってきました。可視的な現象やデータを抽象化することもあれば、不可視の事物をありありと構造化する瞬間もあり、それらは文学部の取り扱う範囲の広さそのものとも考えられます。それらとどう向き合うのか、各講師の研究テーマとひきつけてお話しします。

東北大学大学院文学研究科と市民のセミナー 第25期有備館講座(2026年度)

場所 大崎市岩出山スコーレハウス
主催 東北大学大学院文学研究科/有備館講座実行委員会
テーマ 「見える文化/見えない文化」
内容
5月9日(土) 氷見野夏子 准教授 「イメージの伝播 ー古代ローマの視覚文化を中心にー」
6月20日(土) 佐倉由泰 教授 「『平家物語』の世界」
7月18日(土) 籠橋俊光 教授 「知られざる騒動 ー元禄年間舟山甚左衛門一件についてー(仮)」
8月22日(土) 島崎薫 准教授 「日本社会と外国人」
9月26日(土) 水野景子准教授 「心を測るものさし ー心理学と心の測定ー」
問い合わせ先 茂木 E-mail

東北大学大学院文学研究科 市民のための公開講座 第19期齋理蔵の講座(2026年度)

場所 伊具郡丸森町 齋理屋敷ほか
主催 東北大学大学院文学研究科
テーマ 「見える文化/見えない文化」
内容
5月16日(土) 阿部恒之 教授 「見えない心をみる」
6月6日(土) 原朔 教授 「見えない心を私たちはなぜ理解できるのか」
7月4日(土) 齋藤智寛 教授 他人ひとには見えないものを見る ー中国中世の道教と仏教ー(仮)」
8月8日(土) 阿部友紀 特任助教 「見えないカミを見る作法 ー作神の祀りを中心にー」
9月5日(土) 菊地恵太 准教授 「漢字の多様性を考える ー見える『字形』と見えない『字体』ー」
問い合わせ先 茂木 E-mail

これまでの「有備館講座と齋理蔵の講座」