総合人間学専攻
- 人文社会科学の知識・発想を活かした文理融合的な課題解決への期待が高まっていることを受け、人間と社会にとっての良い状態すなわち幸福(Well-being)とは何かを原理的に問う精神を堅持しながら持続可能な社会の実質的形成に寄与できる次世代の知性を養成してゆきます。
- 本専攻では、哲学・美学系と社会科学・自然科学系という一見すると異質な部門を統合することで、人文社会科学らしい課題解決手法の開発や未来志向の新たな研究領域の創成をめざします。
- 社会制度・行動規範・心理メカニズム・言語能力などの実証的研究を踏まえ、また公正・安全・環境保全といった社会の健全性に関わる課題に配慮しながらイノベーションや社会貢献に取り組むことのできる実践的人材を養成します。
講座・専攻分野
「計算人文社会学」分野を新設
近年発展の著しいデータ科学の手法が、人文社会科学の様々な分野にも波及していることを踏まえ、教育・研究の新領域を開拓する目的で本分野を創設します。最新の技術的知識と理論的な社会研究の能力を身につけ、文理の垣根を越えた広い視野のもとで社会に貢献できる人材の育成をめざします。2019年度に開設される東北大学「人工知能エレクトロニクス卓越大学院」プログラムとの連携もはかります。
哲学倫理学講座
【専攻分野】
哲学、倫理学
芸術人間学講座
【専攻分野】
東洋・日本美術史、美学・西洋美術史
心理言語人間学講座
【専攻分野】
心理学、言語学
社会人間学講座
【専攻分野】
社会学、行動科学、
新設計算人文社会学
養成する人材像
博士前期課程
学際的発想力で人間性豊かな高度技術社会を築いてゆける教養ある高度職業人を養成します。実証的・経験科学的な探究アプローチに習熟させ、堅実な手法で社会的課題を発見・解決してゆける力の修得をめざします。
【修了後の進路】
後期課程進学者、社会科教員、博物館学芸員、専門社会調査士等の調査分析技術者、認定心理士、家裁調査官、官公庁、一般企業 等
博士後期課程
文理融合的視点・方法論によって現代社会がかかえる課題の解決策を提言できる高度専門職業人を養成します。持続可能な社会へ向けての俯瞰的視野を保持しつつ、堅実で説得性のある学問的発信のできる専門能力の修得をめざします。
【修了後の進路】
大学・研究機関の研究者等、官公庁、国際機関、一般企業 等