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杉本欣久教授の研究が新聞で取り上げられました
本研究科の杉本欣久教授による近年の調査研究が、令和6年6月12日発行『京都新聞』の夕刊1面で取り上げられました。本研究は、京都の日蓮宗寺院・尊陽院(本法寺塔頭・京都市上京区小川通寺ノ内上ル本法寺前町)の天井に掲げられた「雲龍図」について、制作年代や制作目的、画家や支援者を明らかにする内容となっています。天明8年(1788)に起こった京都最大級の火災「天明の大火」から復興する過程において、京都および本法寺伽藍の「火伏せ」を願い、江戸時代後期の京都で禁裏御用も務めた狩野派の画家・鶴澤探泉(1755~1816)によって描かれたことが明らかとなりました。京都における災害復興に関し、その経緯がつぶさにわかる非常に珍しい作例といえます。