出版・媒体案内

東北大学文学部ブックレット
考えるということ

実利偏重・通俗功利主義がはびこる時代、東北大学文学部・文学研究科は、あえて「人文知の価値」を示したいと思います。この本は、軽佻浮薄な文化への対立軸としての重厚な伝統的学問文化を守り、発展させる媒体です。現実の問題から目をそらすのではありません。「企業の社会的責任」を意識する先進的な企業と対話・連携し、あるいは書店や図書館、地域社会との対話を通して、人文社会学的立場から、責任を持った発言をしていきます。さらに、大学で学びつつある、あるいはこれから大学で学ぼうとする若い世代に、「真の実学」としての人文社会学の心髄を伝えたいと思います。ネットを中心に、匿名性を隠れみのとした無責任な発言が、なんとあふれかえっていることでしょう。この本では、研究者-高校生・大学生-卒業生-企業-地域社会を結んで、<文学部流>を徹底したらこうなる、という情報の発信をめざしていきます。

『考えるということ』  (平成19年創刊:年一回発行)