教員のよこがお

助教 岡安 儀之 OKAYASU Noriyuki

所属

人を動かすもの

先日家族と帰省する車の中で、昔よく聞いたあるパンクロックバンドの曲を耳にしました。最後に聞いたのはいつだったか、全く覚えていません。その間大人に成長?した私に、「小一の子供に聞かせるのはちょっと…。」一瞬そんな感情がよぎりました。しかし、あまりの懐かしさについ聞き入ってしまい、当時10代だった私の心を動かしていたものの一つが、この音楽だったことを思い出しました。
そんな音楽に感化されつつ育った私は今、明治時代の新聞を中心に言論やメディアに関する研究を行っています。残念ながらパンクロックの研究はしていませんが、新聞の中には人間や社会に対して、その本質や真実を問う多様な背景を持つ人々のメッセージがあると思っています。そんなことばを読み解きながら、近代の日本を舞台に、人々が信じ、その行動を支えていた思想とは何だったのか、そんな問題を考えています。もしかするとそれは、10代の頃に私が感じたさまざまな疑問や矛盾に対する答えを探すことにつながっているのかもしれません。昔よく聞いた音楽のことを思い返しながら、そんなことを考えました。

  • 研究・略歴
  • 著書・論文等
  • 主要担当科目
    〔学 部〕日本思想史基礎講読 日本思想史各論
    〔大学院〕日本思想史特論
    略歴
    埼玉県加須市(旧騎西町)生まれ。
    埼玉県立不動岡高等学校、武蔵大学人文学部卒業。同大学院人文科学研究科博士前期課程修了。東北大学大学院文学研究科博士課程後期3年の課程単位取得退学。
    西安外国語大学(中国)外籍教師などを経て、現職。
    学位
    博士(文学)
    研究分野
    日本近代思想史、メディア史
    研究課題
    明治期の言論とメディアに関する研究
    研究キーワード
    国民国家、メディア、公論、ジャーナリズム、デモクラシー
    所属学会等
    日本思想史学会、日本歴史学会、明治維新史学会、日本文芸研究会、メディア史研究会
  • 主要論文
    「福地源一郎の自治論――福沢諭吉との比較を中心に」(『近代日本研究』第31巻、131-164頁、2015年)
    「福地源一郎における「輿論」と「国民」――華士族をめぐる論争を題材に」(『メディア史研究』第34号、81-104頁、2013年)
    「「新聞記者」の誕生――福地源一郎の自己認識を中心に」(『日本思想史研究』第44号、48-67頁、2012年)
    「政論新聞化と読者啓蒙――『東京日日新聞』入社期における福地源一郎を中心に」(『武蔵大学人文学会雑誌』第40巻第4号、93-118頁、2009年)
    「「平民」民権家・福地源一郎の「国民」形成論――士族平民民権論争を中心に」(『歴史』110輯、47-69頁、2008年)