教員のよこがお

助教 中島 崇法 NAKASHIMA Takanori

所属

  • 大学院文学研究科・文学部
  • 広域文化学専攻
  • 西洋文化学講座
  • 英語学分野

問いを立てて、答える

 アイザック・ニュートンが「なぜリンゴは落下するのに、月は落下しないのか」と問い、万有引力の理論を提案することでこの問いに答えたように、科学とは、誰も問うことがなかった(あるいは正しく問われてこなかった)ことに対して問いを立てて正しく答える営みであると言えます。
 ヒトの言語に対しても同じことが言えます。The man who is tall is happy.の疑問文はIs the man who is tall happy?であり、Is the man who tall is happy?ではありません。これ自体は外国語として英語を学習する人にとっては初歩的な事柄ですが、しかしなぜ英語を母語として話す人は、誰にも教えられなくともこのような知識を持つことが出来るのでしょうか。
 このような問いを立てることを可能にし、そして答えを出してきたのが、ノーム・チョムスキーの1950年代の研究に端を発する生成文法理論です。
 私も現代の言語研究において何が問うべき課題なのか、そしてどのように答えることができるかを常に考えています。

  • 研究・略歴
  • 著書・論文等
  • 略歴
    埼玉大学教養学部卒業後、東北大学大学院文学研究科前期2年および後期2年の課程を修了。
    学位
    博士(文学)
    研究分野
    生成統語論
    研究課題
    人間言語の構造構築操作の研究
    統語構造と意味解釈の対応関係に関する研究
    研究キーワード
    生成文法(Generative Grammar)
    極小主義プログラム(The Minimalist Program)
    併合(Merge)
    統語論・意味論インターフェイス(Syntax-Semantics Interface)
    所属学会
    日本英語学会、日本英文学会
  • 主要著書
    『増補版 チョムスキー理論辞典』(2016)
    主要論文
    “On Strict Cycricity and Label: Toward Elimination of Late Merge,” Explorations in English Linguistics 31, 77- 100. (2017)
    “Is Rhetorical Question Pragmatic?,” Bunka (Culture) 81, 96-112. (2017)
    受賞
    日本英語学会大会優秀発表賞(2017年)