教員のよこがお

准教授 島崎 薫 SHIMASAKI Kaori

所属

ことばを学ぶこと、
教えること

 食べることが大好きで、出張や旅行で海外に行っては現地の料理を楽しんでいます。帰ってから自分で真似て作ってみるのですが、十中八九うまくいかず、毎回「フードアドベンチャー」となっています。
 異なる文化の料理を食べたり、作ったりしてみる最大の魅力は、普段日本で馴染みのある食材でも別の文化では、全く違う食べ方をしていて、驚かされることです。以前、エジプトの留学生に「マハシ」という料理を教えてもらったのですが、茄子やトマトの中身をスプーンでくりぬいてお米を詰めてチキンスープで炊くというものでした。とても新鮮な食べ方でこういう調理法もあるのかと驚かされたものです。
 世界には無数の文化があり、人の営みがあります。食べ物の違いであれば、こんな風に楽しむことができますが、考え方の違い、価値観の違いもあり、時には摩擦を生じさせてしまうこともあります。そう言った文化の違い、考え方の違いを乗り越えることを可能にしてくれるのが、「ことば」の存在だと思います。ことばを学ぶこと、ことばを教えることは、きっと人生や生活に広がりをもたらしてくれると思います。

  • 研究・略歴
  • 著書・論文等
  • 主要担当科目
    日本語教育学基礎講読、日本語教育学演習、日本語教育学研究実習、日本語教育学特論、日本語教育方法論研究演習
    略歴
    東北大学文学部(日本語教育学研究室)卒業、同大学大学院文学研究科博士課程前期2年の課程修了。学部、博士課程前期2年の課程在学中にそれぞれニューサウスウェールズ大学(オーストラリア)に交換留学。修士号取得後、再び渡豪し、ニューサウスウェールズ大学(オーストラリア)でPh.D.を取得。東北大学高度教養教育・学生支援機構で助教、講師として留学生教育に携わり、現職。
    学位
    Ph.D.
    研究分野
    日本語教育学
    研究課題
    社会とつながる言語教育、留学生教育、学習環境デザイン、多文化教育
    研究キーワード
    日本語教育、日本語学習者、言語教育、実践コミュニティ、越境、国際共修
    所属学会等
    日本語教育学会、日本語教育方法研究会、言語文化教育研究学会、American Association of Teachers of Japanese、The Japanese Studies Association of Australia、国立大学留学生指導研究協議会
    研究者紹介DB
    http://db.tohoku.ac.jp/whois/detail/b7466cad101f57998527c57eee9e626c.html
  • 主要著書
    トムソン木下千尋,尾辻恵美,片岡裕子,クリステンセン井関資子,小島卓也,佐藤慎司,島崎薫, ダグラス昌子,當作靖彦,毛利珠美,ロビン・スペンスブラウン『人とつながり、世界とつながる日本語教育』(くろしお出版,232頁)
    主要論文
    島崎薫(2018)「地域住民との国際共修で留学生は何を学んだのか –仙台すずめ踊りの実践を通して– 」,『東北大学高度教養教育・学生支援機構紀要』第4号, 397-406頁.
    島崎薫(2018)「社会とかかわり、体験し、学ぶ日本語プログラム実践 –東北大学サマープログラムにおける試み– 」『東北大学高度教養教育・学生支援機構紀要』第4号, 383-396頁.
    渡部留美・島崎薫(2017)「課外・ボランティア活動の国際化 –現状と課題–」『課外・ボランティア活動支援センター紀要』, 13-16頁.
    島崎薫・トムソン木下千尋(2017)「「実践コミュニティ」とは?:実践コミュニティの理論」, トムソン木下千尋(編)『外国語学習の実践コミュニティ:参加する学びを作るしかけ』第2章,ココ出版,14-28頁.    
    島崎薫(2017)「地域住民との国際共修―留学生のアイデンティティの変化に着目して―」『東北大学高度教養教育・学生支援機構紀要』第3号,227-238頁.