教員のよこがお

准教授 瀧川 裕貴 TAKIKAWA Hiroki

所属

人文社会学の未来を拓く

「なぜインターネットの議論は極端になるのか」「人はどのように他者とつながり、なぜ関係が切れるのか」「近代化のプロセスで人々の刑罰についての考え方はどう変わってきたか」……。今、挙げたような様々な人文・社会科学の問いに対して、従来とは異なる方法でアプローチする新しい学問の流れが生まれつつあります。それが計算人文社会学です。
計算人文社会学とは、人々の行動を記録したビッグデータ、文書や裁判記録などの歴史資料をデジタル化したデジタル・アーカイブデータ、さらにはオンライン上で行われる大規模デジタル実験などのデータを素材にして、機械学習や自然言語処理などの新たな手法を援用しつつ、人文・社会科学の問いに答えようとする新たな学問分野です。
新しいデータ、新しい方法を使うことで、今まで解けなかった問題が解けるようになるかもしれない。想像するだけでわくわくします。
ただ、それと同時に、従来の人文社会科学の蓄積をふまえて、問うに値する問いをたてることも重要です。「社会運動はオンライン上でどのように支持を獲得するのか」という問いは社会運動論の蓄積に照らして問うに値する問いですが、「私の好きな☓☓がTwitterでどのくらい言及されているか」を知りたいというのは(そのままでは)人文社会科学上の研究になりません。
最先端の手法を用いて、古典的な解くべき問題にアタックすること、このような伝統と革新の融合こそが私にとっての計算人文社会学の魅力です。

  • 研究・略歴
  • 主要担当科目
    計算人文社会学演習、計算人文社会学各論/特論
    略歴
    東京大学文学部行動文化学科社会学専修課程卒業、同大学院人文社会系研究科社会文化研究専攻社会学専門分野博士課程単位取得退学。博士(社会学)(東京大学)。総合研究大学院大学、東北大学学際科学フロンティア研究所、同災害科学国際研究所などを経て現職。専門は数理社会学、計算社会科学。主な著書は『社会を数理で読み解く』(共著)有斐閣、主な訳書に『ビット・バイ・ビット -- デジタル社会調査入門』(共訳)有斐閣など。
    学位
    博士(社会学)
    研究分野
    社会学
    研究課題
    社会の分極化メカニズムの解明、ネットワークダイナミクス、計算社会科学方法論
    研究キーワード
    分極化、社会関係資本、因果メカニズム