教員のよこがお

助教 伴野 文亮 TOMONO Fumiaki

所属

《偉人》とは何者なのか?を、地域の視点から考える。

 わたくしの研究は、《偉人》として表象されていた(もしくは現在もなお表象されている)個人を対象としながら、日本社会における人物顕彰の歴史的意味を考えるというものです。
 《偉人》といっても、わたくしが研究対象とするのは、教科書やテレビなどでしばしば目にする「著名人」ではなく、日本の地域社会のなかで顕彰されていた(されている)「郷土の偉人」たちと、彼/彼女らを顕彰する機能を果たす書物や顕彰碑といった諸装置です。ざっくりいえば、《偉人》を通して時代と社会を分析する、それがわたくしの研究です。
 地域の《偉人》に着目することで、地域の歴史や文化など様々な事象が見えてきます。地域に足を運んでフィールドワークを行うと、その度に新しい知見を得ることが出来るのです。地域の《偉人》を尋ねて地域に入り、地域に学び、地域を知る。この実践を繰り返しながら、いつか「日本」とは何かという問いの答えにたどり着きたいと密かに考えています。
 皆さんは、歴史上の《偉人》というと、誰を思い浮かべますか?

  • 研究・略歴
  • 著書・論文等
  • 主要担当科目
    *人文社会序論「現代日本学入門」
    *日本語教育プログラム中上級日本文化演習「漢文入門」
    略歴
    静岡県静岡市(旧清水市)生まれ。専修大学文学部人文学科歴史学専攻卒業。一橋大学大学院社会学研究科総合社会科学専攻歴史社会研究分野修士課程修了後、同大学院社会学研究科総合社会科学専攻歴史社会研究分野博士後期課程修了。
    埼玉県立文書館臨時的任用職員、公益財団法人渋沢栄一記念財団研究センター職員を経て、現職。
    学位
    博士(社会学)
    研究分野
    日本近現代史、思想史、書籍文化史
    研究課題
    *19世紀以降の「日本」における人物顕彰の歴史的意味の研究
    *俳文学史における「旧派」の研究
    研究キーワード
    偉人、顕彰、書物、地域史、民衆史、文化史、天皇制、俳諧、旧派
    所属学会等
    「書物・出版と社会変容」研究会、「日韓相互認識」研究会、東京歴史科学研究会、歴史科学協議会、アジア民衆史研究会、近現代史研究会、俳文学会、地方史研究協議会、一橋大学「教育と社会」研究会
  • 主要著書
    *『移行期の東海地域史 中世・近世・近代を架橋する』(共著、勉誠出版、2016年)
    *『アーカイブズの現在・未来・可能性を考える 歴史研究と歴史教育の現場から』(共著、法政大学出版局、2016年) 
    主要論文
    *「金原明善史料群解説」(『静岡県地域史研究』第10号、2020年)
    *「治河協力社附属水利学校の研究」(『静岡県地域史研究』第10号、2020年)
    *「近代天皇制国家における鈴木信一の歴史的位置」(『専修史学』第65号、2018年)
    *「越境する「偉人」金原明善」(『日韓相互認識』第6号、2015年)