教員のよこがお

准教授 茂木 謙之介 MOTEGI Kennosuke

所属

「鵺みたいな人」と、かつて知り合いに評されたことがありました。以前出版した書籍で「鵺」という言葉を用いたので、それにかけた表現なのかもしれませんが、中世の朝廷を脅かしたとされる、猿・狸・蛇・虎が混淆した姿の妖怪を以て喩えられたことを個人的には結構好意的に受け止めています。
 私の専門は「表象文化論」という異種混淆的な研究分野です。もともと興味関心が散漫で歴史学・宗教学・文学研究・教育学・メディア研究などいろいろな分野が気になってしまっていたのですが、大学院に入った頃、古典からポップカルチャーまでを対象とし、人文学と社会科学の諸領域にわたる知見を動員する、この一種「鵺」的な学問へとやっと辿り着きました。
 現在の中心的なテーマは「近代日本の正統と異端」とまとめていますが、それぞれを代表する(かのように語られる)ものとして天皇・皇室と怪異・怪談を研究対象にしています。これまた「鵺」とご縁がありますね。

  • 研究・略歴
  • 著書・論文等
  • 主要担当科目
    現代日本学概論、現代日本学各論、現代日本学特論、現代日本学演習、現代日本学総合演習
    略歴
    1985年3月、埼玉県大宮市(現さいたま市)に生まれる。東北大学文学部人文社会学科日本史専修卒業。東北大学大学院文学研究科人間科学専攻宗教学研究分野博士課程前期二年の課程修了。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コース博士課程修了。足利大学工学部共通教育センター講師を経て、2019年10月から現職。
    学位
    博士(学術)
    研究分野
    表象文化論・日本近代文化史・メディア史
    研究課題
    ①近現代天皇(制)表象の研究
    ②近現代日本の怪異・怪談研究
    研究キーワード
    怪異/怪談/幻想文学/天皇(制)/皇族/地域社会/ナショナリズム/歴史叙述
    所属学会等
    国史談話会 /印度学宗教学会 /日本文芸研究会 /カルチュラル・スタディーズ学会 /日本近代文学会 /日本比較文学会 /昭和文学会
  • 主要著書
    『表象天皇制論講義 皇族・地域社会・メディア』(白澤社、 2019年)
    『表象としての皇族 メディアにみる地域社会の皇室像』(吉川弘文館 、2017年)
    主要論文
    ・茂木謙之介「キャラクター化される歴史的人物――「キャラ」としての天皇・皇族の分析から」(大橋崇行・山中智省編『小説の生存戦略 ライトノベル・メディア・ジェンダー 』青弓社 、2020年)
    ・茂木謙之介「「雪冤」から「開発」へ――戦前戦後福島県会津地方における秩父宮妃勢津子の表象をめぐって」(河西秀哉・瀬畑源・森暢平編『〈地域〉から見える天皇制』吉田書店、2019年)
    ・茂木謙之介「狂乱と共犯―令和改元におけるメディア表象をめぐって」
    (『歴史評論』835号、2019年)
    ・茂木謙之介「改元の暴くもの ―大正末~昭和初期における女性皇族の表象をめぐって―」(『足利大学研究集録』54号、2019年)
    ・茂木謙之介「〈宗教〉で〈幻想〉を語る 雑誌『幻想文学』研究序説」(『Juncture 超域的日本文化研究』9号、2018年)
    受賞
    2018年5月 印度学宗教学会賞