教員のよこがお

助教 嶺岸 佑亮 MINEGISHI Yusuke

所属

  • 大学院文学研究科・文学部
  • 総合人間学専攻
  • 哲学倫理学講座
  • 哲学分野

〈自己〉を哲学的に
問うということ

〈私は私である〉。このことはきわめて当たり前の事柄である。けれども、まさにこの当たり前の事柄の中に、哲学的に問われるべき一切が凝縮されているといっても過言ではない。〈私は私である〉という事柄は、近代哲学では自己意識や主体性の問題として解釈され、考察されてきた。その中の最重要人物であるG. W. F. ヘーゲルの哲学を中心にこれまで研究を行ってきた。
現在では近代的な主体性の起源に遡ってさらに考察すべく、プラトンをはじめとする古代ギリシア哲学や、プロティノス、エックハルト、クザーヌスなどの新プラトン主義哲学にも研究範囲を広げている。

  • 研究・略歴
  • 著書・論文等
  • 主要担当科目
    ラテン語
    略歴
    1985年宮城県生まれ。東北大学文学部・文学研究科で学部・博士課程前期・博士課程後期を修める。博士(哲学)。東北大学大学院文学研究科専門研究員、学術研究員などを経て、2021年より現職。
    学位
    博士(文学)
    研究分野
    古代・中世の新プラトン主義哲学、近代ドイツ哲学
    研究課題
    主体性の基本構造と原理の解明、自己意識理論の文化的・社会的文脈の解明、存在神学論の現代的可能性の探究
    研究キーワード
    ヘーゲル、ドイツ観念論、形而上学、主体性、自己意識、新プラトン主義、プラトン、プロティノス、エックハルト、クザーヌス
    所属学会等
    日本哲学会、日本ヘーゲル学会、実存思想協会、新プラトン主義協会、東北哲学会
    研究者紹介DB
    https://www.r-info.tohoku.ac.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=cvclient_view_main_init&cvid=385139&display_type=cv&block_id=445#_445
  • 主要著書
    嶺岸佑亮、『ヘーゲル 主体性の哲学 〈自己であること〉の本質への問い』、東北大学出版会、2018年
    主要論文
    嶺岸佑亮、「自我と認識 ――イエーナ期ヘーゲルにおける哲学的思索の原理の問題――」、『哲学』第72号、152-163頁、2021年4月
    嶺岸佑亮、「ヘーゲル論理学における《純粋な知》の問題と新プラトン主義」、『ヘーゲル哲学研究』第25号、82-97頁、2019年12月
    嶺岸佑亮、「マイスター・エックハルトにおける認識の問題――語りえないものを語るということ――」、『思索』第52号、97-119頁、2019年10月
    嶺岸佑亮、「真実の生の追求としての哲学 ―人間的生の完成についてのソロン的理解とドイツ古典哲学における変容ー」、『Moralia』、第24号、27-47頁、2017年10月
    嶺岸佑亮、「純粋な自己意識の学としてのヘーゲル論理学」、『実存思想論集』第ⅩⅩⅩ号、123-140頁、2015年6月
    受賞
    第13回日本ヘーゲル学会研究奨励賞(著書部門) 日本ヘーゲル学会、2019年12月