教員のよこがお

准教授 松本 圭太 MATSUMOTO Keita

所属

  • 大学院文学研究科・文学部
  • 日本学専攻
  • 日本歴史学講座
  • 考古学分野

ユーラシア東西の
繋がりを求めて

 紀元前500年頃を中心に、ユーラシア大陸では鉄器が普及し、中国では孔子や孟子などの諸子百家が、インドでは釈尊が、ギリシアでもソクラテスらの哲学者が活躍しました。こうした、ユーラシア各地でほぼ同時に起こった類似現象はどのように説明できるのでしょうか?私が注目しているのが、各地の中間に位置するユーラシア草原地帯です。一昔前は、「文明」の「辺境」として扱われた地域ですが、考古学、人類学、歴史学および関連分野の発達に伴い、草原地帯を通じたユーラシア各地の交流そして、草原地帯そのものの歴史動態の重要性が明らかになってきました。また草原地帯は、日本人研究者が古くからフィールドとし、大いに貢献してきた地域でもあります(上の写真は江上波夫・水野清一両先生のご著書と、その装幀を参考にした拙著です)。一緒に人類史を探求してみませんか?

  • 研究・略歴
  • 著書・論文等
  • 主要担当科目
    考古学講読; 考古学概論
    略歴
    大阪府出身。九州大学大学院比較社会文化学府博士課程修了。日本学術振興会特別研究員、九州大学大学院人文科学研究院助教などを経て、2024年4月より現職。
    学位
    博士(比較社会文化)
    研究分野
    ユーラシア草原地帯の青銅器時代から鉄器時代
    研究課題
    青銅器を主な資料とした、交流史の復元
    研究キーワード
    青銅器、初期鉄器時代、初期遊牧民、スキタイ、オルドス、ミヌシンスク盆地
    所属学会等
    日本考古学協会、日本中国考古学会、アジア鋳造技術史学会
  • 主要著書
    『ユーラシア草原地帯の青銅器時代』(2018年、九州大学出版会)