教員のよこがお

教授 佐倉 由泰 SAKURA Yoshiyasu

所属

文学表現を読んで
考えることの
楽しさ、おもしろさ

すぐれた文学作品(テキスト)は、読んでいてわくわくするような 表現の動力や機構(しくみ・からくり)を具えています。 そこには、さまざまな意味、イメージ、機能を持ったことばが集まり、 世界を、歴史を、人物を表現しています。その表現のメカニズム、ダイナミズムを捉え出して、 一つ一つのテキストの固有のしくみを明らかにし、その意義を、文化史、リテラシー史の中に位置づけること、これが私のめざすことです。一つ一つのテキストが具えるメカニズム、 ダイナミズムには、それぞれに固有のかけがえのない魅力があります。 そうした魅力にあふれた作品を丁寧に読み解き、 考察し、その魅力の意義を発見したり、語り合ったりするのはとても楽しいことです。研究は楽しいことばかりではありませんが、苦労を苦労と思わずにがんばれるのは、 何と言っても作品の表現がおもしろいからです。このような思いを持って考えてきたことを、 これまで、『軍記物語の機構』という本や論文等にまとめてきました。 これからもさらなる発見をめざして、読み、学び、考え続けたいと思います。

  • 研究・略歴
  • 著書・論文等
  • 主要担当科目
    〔学部授業〕国文学概論、国文学基礎講読、日本文芸形成論各論、国文学演習
    〔大学院授業〕国文学研究演習、日本文芸形成論研究演習
    略歴
    1961年7月、長野県に生まれる。
    東北大学文学部卒業。東北大学大学院文学研究科博士課程前期二年の課程修了。博士(文学)。
    東北大学文学部助手、信州大学教養部専任講師、信州大学人文学部助教授、東北大学大学院文学研究科准教授等を経て、2010年4月から、東北大学大学院文学研究科教授、現在に至る。
    学位
    博士(文学)
    研究分野
    日本文学(主に、中世文学、軍記物語、真名表記テキスト)
    研究課題
    日本の文学作品の表現の機構と特質を明らかにし、その意義を文化史、リテラシー史の中に位置づける。
    研究キーワード
    中世文学、軍記物語、真名表記テキスト、表現の機構と特質、表現史、文化史、リテラシー史
    所属学会
    日本文芸研究会、中世文学会、軍記・語り物研究会、説話文学会、日本文学協会、全国大学国語国文学会、中古文学会、和漢比較文学会
    研究者紹介DB
    http://db.tohoku.ac.jp/whois/detail/f5348c7ff70e56843e9bd98d71ea3b13.html
  • 主要著書
    佐倉由泰『軍記物語の機構』,汲古書院,539p,2011年2月.
    主要論文
    佐倉由泰 「リテラシーの動態を捉える文学史は可能か」,『文学・語学』第200号, pp.54-69,2011年7月.
    佐倉由泰「『天正記』の機構と十六世紀末の文化・社会の動態」,説話文学会編『説話から世界をどう解き明かせるのか 説話文学会設立50周年記念シンポジウム[日本・韓国]の記録』,笠間書院,pp.282-307,2013年6月.
    佐倉由泰「真名表記が可能にしたもの―『桂川地蔵記』の考察を起点として―」,『日本文学』第63巻第7号,pp.45-57,2014年7月.
    佐倉由泰「軍記物語の表現史を構想するために―真名表記テキストに着目して―」,『文学(隔月刊)』第16巻第2号,岩波書店,pp.70-87,2015年3月.
    佐倉由泰「文学史、文化史の中の『大塔物語』」,日下力監修、鈴木彰・三澤裕子編『いくさと物語の中世』,汲古書院,pp.289-312,2015年8月.
    佐倉由泰「職能の時代の中の藤原頼通の文化世界」,和田律子・久下裕利編『考えるシリーズⅡ ③知の挑発 平安後期 頼通文化世界を考える―成熟の行方』,武蔵野書院,pp.69-94,2016年7月.