教員のよこがお

助教 飯味 千秋 IIMI Chiaki

所属

  • 大学院文学研究科・文学部
  • 広域文化学専攻
  • 西洋文化学講座
  • 英文学分野

ぼんやりと、
じっくりと想像する

20世紀・現代英文学の語りを中心に研究しています。特に、「わたし」という一人称の語り手と、その語り手がよびかける「あなた」という聞き手との間に、どのようなコミュニケーションが生じているか、それが語りをどのように変化させているか、などを考えています。

もちろん、すべての作品に「あなた」という明確な聞き手が登場するとは限りません。全くよびかけられないこともあれば、特定の人物に向けられる場合もあります。語り手の独り言かと思っていたら、ふと、聞き手を欲しているようなことを漏らす、なんてこともあるかもしれません。

語りたいことがあって、語り手がいて、ものがたりがある、でも、私たちの経験や感情は、はっきりと言葉にできるものばかりではないですよね。整理された言葉で伝えられないこと、私はそれが、語り手が「だれかにむけて」語る、その関係性やコミュニケーションのなかに、ぼんやりとしたまま、想像されるのを待っている気がするのです。

  • 研究・略歴
  • 著書・論文等
  • 略歴
    宮城県気仙沼市生まれ。
    東北大学文学部人文社会学科 卒業。
    東北大学大学院文学研究科文化科学専攻博士課程前期2年の課程 修了。
    東北大学大学院文学研究科広域文化学専攻博士課程後期3年の課程 修了。
    RA、学術研究員、大学非常勤講師などを経験し2025年10月より現職。
    学位
    博士(文学)
    研究分野
    20世紀・現代の英文学・文化、カズオ・イシグロ、アリス・マンロー
    研究課題
    語り手と聞き手のコミュニケーション
  • 主要論文
    “The likes of you and me” and Other Characters in Kazuo Ishiguro’s The Remains of the Day: The Narrative Form of Stevens’ Self-Recognition(『文化』第85巻第3・4号、15-33頁) 2022年3月

    Retelling Alienation: Describing Forms of Communication and Narrative in Kazuo Ishiguro’s An Artist of the Floating World (『レイモンド・ウィリアムズ研究』第11号、5-30頁) 2023年3月

    “I want you to ask”: Forms of Narrators and Listeners in Kazuo Ishiguro’s A Pale View of Hills(『東北英文学研究』第14号、35-44頁)2024年1月