教員のよこがお

助教 髙橋 知花 TAKAHASHI Satoka

所属

  • 大学院文学研究科・文学部
  • 総合人間学専攻
  • 社会人間学講座
  • 社会学分野

小さな声から、
大きな問いへ

 私は子どもの頃から、自分が話すよりも人の話を聞くことが好きです。幼少期は休日になると、里山地域に暮らす叔父・叔母の家へよく出かけ、その暮らしを見聞きし、また肌で感じるのが何よりの楽しみでした。
 やがて叔父・叔母も高齢となり、管理しきれない田畑や山林を抱えるようになりました。その維持管理に頭を悩ませる姿は、身近な人が直面するリアルな現実として私の目に映り、研究へと向かわせる原点となりました。個人が抱える問題を社会的な問いへと開いていく——それが社会学の面白さだと思っています。
 現在私は、利用されなくなった地域の自然資源をめぐる人々の維持管理の実践についての調査を通じ、現代社会における環境保全や資源管理について研究しています。調査では、長靴・ヘルメット・作業用軍手を身につけ、現場に入ります。現場の人びとと同じ格好で、同じ場所に立ち、行動をともにしながら、彼らの声に耳を傾ける。参与観察を通じて、現場のリアルを捉えることが、私の研究の根幹にあります。

  • 研究・略歴
  • 著書・論文等
  • 主要担当科目
    社会学基礎演習
    略歴
    宇都宮大学国際学部卒業後、東北大学大学院文学研究科修士課程修了。同大学大学院文学研究科博士後期課程修了。
    学位
    博士(文学)
    研究分野
    環境社会学
    研究課題
    農山村地域社会からみる環境保全
    過少利用資源の共同管理
    研究キーワード
    環境保全、森林保全、農山村地域、里山、過少利用資源、資源管理、コモンズ、森林ボランティア
    所属学会等
    東北社会学会、東北社会学研究会、日本社会学会、環境社会学会、日本村落研究学会、総合人間学会
    研究者紹介DB
    https://www.r-info.tohoku.ac.jp/ja/817b7555ec2b749cc21fa7778d4dc3be.html
  • 主要論文
    「里山保全をめざす運動――都市市民たちの実践」, 長谷川公一編『社会運動の現在――市民社会の声』有斐閣, 75-93, 2020.
    「過少利用問題とコモンズ――秋田県能代市二ツ井町における森林の利用の取り組み」『社会学研究』105, 87-108, 2021.
    「過少利用資源への地域共同の論理 ――私有林の維持管理にみる合理性」『総合人間学 オンラインジャーナル』 18(2), 169-185, 2024.
    受賞
    令和8年度 第8回インテリジェント・コスモス東北文化奨励賞