教員のよこがお

准教授 原 塑 HARA Saku

所属

  • 大学院文学研究科・文学部
  • 総合人間学専攻
  • 哲学倫理学講座
  • 哲学分野

積み木遊びとしての哲学

子供のころ、積み木を使って遊ぶのが好きでした。適切な大きさと形の積み木を選び出し、うまくバランスを取りながら積んでいくことで、思い描いていた城や村落を作り上げることができた時には大きな達成感を感じました。大人になって哲学に興味をもったのも、哲学的営みが積み木を積んで作業とよく似ているからかもしれません。ここで積み木になるのは、心や身体、責任、自由、権利、義務といった様々な概念、これら概念から構成されるのが理論です。哲学では、概念の意味を明らかにし、様々な概念がどういった関わりを相互にもつのかを分析していきます。実は、私たちの生活の現場である社会に中にも、概念から作られている構造物がたくさん存在します。例えば、会社や国家といった組織が典型的です。哲学を学ぶことは、概念を分析し、操る楽しみを与えてくれるだけではなく、人間や社会についての深い洞察をもたらします。

  • 研究・略歴
  • 著書・論文等
  • 主要担当科目
    現代哲学概論(心の哲学、科学哲学、言語哲学)、哲学演習(主に分析哲学)、人文社会科学研究(研究倫理)
    略歴
    2006年ヨハネス・グーテンベルク大学マインツ哲学・文献学部から哲学博士号を取得後、東京大学総合文化研究科特任研究員、玉川大学脳科学研究所グローバルCOE准教授を経て、2009年から現職。
    学位
    Doktor der Philosophie
    研究分野
    心の哲学、科学哲学、神経倫理学、科学コミュニケーション
    研究課題
    対話型科学コミュニケーションの展開可能性、研究公正の理論的基礎
    所属学会
    日本哲学会、日本倫理学会、日本科学哲学会、科学基礎論学会、科学技術社会論学会、日本現象学会
    研究者紹介DB
    http://db.tohoku.ac.jp/whois/detail/7b6a232ef43cb2df8bf2291b0e03a2fd.html
  • 主要著書
    信原幸弘・原塑・山本愛実編著『脳神経科学リテラシー』勁草書房、2010年
    信原幸弘・原塑編著『脳神経倫理学の展望』勁草書房、2008年
    主要論文
    原塑「批判的思考と科学コミュニケーション――東日本大震災後の一般の人々による探求活動」、楠見孝、道田泰司『批判的思考と市民リテラシー』誠信書房、2016、170〜185
    原塑「トランス•サイエンス概念と科学技術的意思決定への市民参加」、座小田豊編著『自然観の変遷と人間の運命』東北大学出版会、2015、171〜189
    原塑「刑法と感情:感情による法的判断の正当化」、『感情心理学研究』第21巻、49〜54、2014
    原塑「刑法における嫌悪感情の役割と社会脳——リーガル、モラリズムと嫌悪感情」、芋坂直行編『社会脳シリーズ 第2巻 社会意識を育む——神経哲学と神経倫理学』新曜社、183~217、2012
    原塑、鈴木貴之、坂上雅道、横山輝雄、信原幸弘「大学における教養教育を通じた脳神経科学リテラシーの向上~ポスト、ノーマル、サイエンスとしての脳神経科学とその科学リテラシー教育~」『科学技術コミュニケーション』第7号、2010、105~118