教員のよこがお

教授 小林 隆 KOBAYASHI Takashi

所属

方言の記録に、
一緒に取り組みませんか!

私の研究対象である方言は文化遺産のひとつであることは明らかなのですが、 あまりにも身近な存在であるために、多くの人たちがその大切さに気づいていません。 しかし、日本の伝統的な方言は今や共通語化の影響で消滅寸前の状況に追い詰められています。 方言を記録し、後世に伝えるために残された時間は、もうそう長くはないのです。私は全国縦断型の1000地点調査を行うほか、 学生たちと一緒に、毎年、東北地方の方言調査に出かけています 。特に、東日本大震災の被災地の方言を記録し、公開する作業を行っています(東日本大震災と方言ネットhttps://www.sinsaihougen.jp/)。 願わくは、みなさんにも地域の言葉に関心をもってもらい、 方言の記録に参加していただきたいと思います。 どんなに小さな取り組みであっても、貴重な記録となることはまちがいありませんし、 そこから地域の文化や歴史についてさまざまな発見が生まれてくるはずです。 例えば、失敗したときの叫び方、ご覧の絵葉書は全国調査の結果をもとに作成したものですが、東西の驚き方の違いがはっきり浮かび上がっています。これは日本人の驚き方の歴史が方言の上に投影された姿と考えられるのです。

  • 研究・略歴
  • 著書・論文等
  • 主要担当科目
    国語学概論、国語学各論、国語学演習、日本語変異論特論、日本語構造論研究演習
    略歴
    新潟県生まれ。東北大学で国語学を学び、同大学院の博士課程に進む。国立国語研究所言語変化研究部第1研究室研究員。同主任研究官を経て現職。博士(文学)。
    学位
    博士(文学)
    研究分野
    方言学、日本語史
    研究課題
    ①方言学的な視点に立つ日本語史の研究
    ②コミュニケーションや感動詞・オノマトペの方言学
    ③東日本大震災の被災地を支援する方言研究
    研究キーワード
    方言、日本語史、コミュニケーション、談話、言語行動、感動詞、オノマトペ、東日本大震災
    所属学会等
    日本語学会
    日本方言研究会
    社会言語科学会
    日本言語学会
    日本音声学会
    訓点語学会
    研究者紹介DB
    http://db.tohoku.ac.jp/whois/detail/7cf1ff8ed0820232f370e71cf7413bc3.html
  • 主要著書
    『方言学的日本語史の方法』(ひつじ書房、2004)、『方言が明かす日本語の歴史』(岩波書店、2006)、 『シリーズ方言学1~4』(岩波書店、2007・2008)、『方言を救う、方言で救う-3.11被災地からの提言』(2013、ひつじ書房)、『柳田方言学の現代的意義』(ひつじ書房、2014)、『ものの言いかた西東』(岩波書店、2014)など。
    主要論文
    小林隆「配慮表現の地理的・社会的変異」野田尚史・高山善行・小林隆編『日本語の配慮表現の多様性』くろしお出版、2014
    小林隆「あいさつ表現の発想法と方言形成-入店のあいさつを例に-」小林隆編『柳田方言学の現代的意義』 ひつじ書房、2014
    小林隆「方言形成論の到達点と課題-方言周圏論を核として-(改定版)」小林隆編『柳田方言学の現代的意義』 ひつじ書房、2014
    小林隆「猫の呼び声の地理的研究-動物に対する感動詞-」友定賢治編『感動詞の言語学』ひつじ書房、2015
    小林隆「東北方言の特質-言語的発想法の視点から-」益岡隆志編『日本語研究とその可能性』開拓社、2015
    受賞
    1986年8月 第11回金田一京助博士記念賞受賞
    2004年11月 第23回新村出賞受賞