教員のよこがお

教授 片岡 龍 KATAOKA Ryu

所属

思想史とは、
橋を架けること

思想史とは、今を生きるわたしたちと過去を生きた人びと、異なる文化を生きた人々との時空を越えた対話です。
また、文学・歴史・哲学などの人文学と社会科学のあいだ、さらには文系と理系の垣根も乗り越えて、様々な学問領域の基幹となり、学問と社会の橋渡しにも積極的なのが思想史の持ち味です。
 決まったやり方はありません。まず自分自身の切実な問いを見つけることが第一歩です。わたしの場合は、東アジア、とくに韓国・朝鮮と日本のあいだ、また日本の中でも沖縄や東北といった辺境に現れた現代的課題を意識しながら、その地域の独特な思想・文化・宗教的な伝統を見直そうとしています。
公共とは、生命とは、霊性とは、平和とは、それらの問題を自分自身のことばで、身近な人びとと共有できることばで語り合えるようになることが、現在のわたしの課題です。
同時に、異なった課題をもつ人びとの声に、真摯に耳を傾けることで、もっともっと問題関心を広げたいと思っています。

  • 研究・略歴
  • 著書・論文等
  • 主要担当科目
    日本思想史概論
    略歴
    1965年、広島に生れる。早稲田大学を卒業後、同大学院で東洋哲学を専攻。韓国・淑明女子大学講師等をへて、現在、東北大学文学研究科准教授。専門は、日本思想史・東アジア比較思想。最近は、東アジア発の公共哲学・生命思想に関心を深めている。
    編著書に『日本思想史ハンドブック』(新書館、2008)、『公共する人間1 伊藤仁斎』(東京大学出版会、2011)、『公共する人間2 石田梅岩』(東京大学出版会、2011)など。
    学位
    修士(文学)
    研究分野
    日本思想史、東アジア比較思想
    研究課題
    儒教を中心とした近世東アジア思想史(1995~)
    東アジアからの公共哲学・生命論の探求(2009~)
    近代東アジアの霊性論・平和思想の見直し(2015~)
    研究キーワード
    儒教、実学、公共、生命、霊性、平和
    所属学会
    日本思想史学会、中国社会文化学会、日本儒教学会など
    研究者紹介DB
    http://db.tohoku.ac.jp/whois/detail/7e380965111118071e55a531baf653fd.html
  • 主要著書
    『日本思想史ハンドブック』(新書館、2008)、『公共する人間1 伊藤仁斎』(東京大学出版会、2011)、『公共する人間2 石田梅岩』(東京大学出版会、2011)
    主要論文
    ・「朝鮮儒学の現代的意義」『朝鮮儒学の巨匠たち』春風社、2016
    ・「退渓門下から旅軒・張顕光にいたる「公共」 ―人間主体・社会・自然―」『AJジャーナル』10、国士舘大学アジア・日本研究センター、2015
    ・「戦後から二十一世紀の日本思想史 ―「日本らしさ」の底流・「公私」(公共)を中心に―」『日本思想史講座5―方法』ぺりかん社、2015
    ・「日本思想史から見た韓国思想史の特徴 ―山崎闇斎と李退渓の「心は神明の舎」観の比較から―」『東北大学文学研究科紀要』64、2015
    ・「天の秩序と東アジア思想」『岩波講座日本の思想4自然と人為――「自然」観の変容』、岩波書店、2013