教員のよこがお

准教授 フオンガロ
エンリコ
FONGARO Enrico

所属

芸術と言語の迷路

例えば、バッハのコラールの素晴らしい調和。 シモーネ・マルティーニの時間が止まったかのような清らかな雰囲気。 耳と目だけで十分にそれを理解できると考える人もいるでしょう。 しかし、外国人の心の中でも松尾芭蕉の俳句の美しさが響くように、 すくなくとも「翻訳」が必要となり、ことばの役割も考えなければなりません。
 世界中の人々の心を打つ力を持つ芸術作品をより深く理解するためには、 外国語の壁を乗り越え、作品の背景にある文化と言語を知ることが不可欠になります。 そのときには、自分自身を失って自分自身を見出す、 言語と文化の迷路に入る体験が必要になるかもしれません。 イタリア語を学ぶことで、 近代ヨーロッパ文化の源流の一つとなったイタリアの文化や芸術に近づくきっかけを得て、 なるべく多くの方々が実際にヨーロッパに出かけていくようになることを願っています。

  • 研究・略歴
  • 著書・論文等
  • 主要担当科目
    イタリア語初級〜上級、西洋美学概論、西洋美学演習
    略歴
    イタリア パドヴァ大学文学部文学部哲学科修了(修士相当)
    京都工芸繊維大学大学院博士後期課程 単位取得満期退学
    神戸大学非常勤講師、南山大学宗教文化研究所非常勤研究員他を経て2012年より現職
    学位
    哲学修士(laureato in filosofia)
    研究分野
    哲学・美学、特に日本哲学(西田幾多郎)など
    研究課題
    「「ファンタズマタの世界」−西田幾多郎における美学と時間論」(科研基盤C:2017 〜2019年、研究代表者)
    「感情の媒介的機能に定位した、よき共同的な生の構想」(科研基盤B:2017年〜、研究分担者(研究代表者:野家啓一))
    「「現在の平面」−西田幾多郎における時間論と存在論」(科研基盤C:2014 〜2016年、研究代表者)
    研究キーワード
    美学、日本哲学、インターカルチャー哲学、西田幾多郎、翻訳
    所属学会等
    日本美学会、西田哲学会、実存思想協会、イタリア学会、日本ショーペンハウアー協会、ヨーロッパ日本研究協会(EAJS)、European Network of Japanese Philosophy(ENOJP)
  • 主要著書
    訳書・監修書
    Opere complete di K. Nishida, vol. 1, Uno studio sul bene, Mimesis, Milano 2017(西田幾多郎イタリア語版全集 第1巻 『善の研究』イタリア語訳)
    K. Nishida, Problemi fondamentali della filosofia, Marsilio, Venezia, 2014(E. Fongaro編・訳、西田幾多郎『哲学の基礎問題―信濃哲学会のための講演』)
    M. Heidegger, Il «Sofista» di Platone, Adelphi, Milano 2013(ハイデッガー『プラトン・ソフィステース』イタリア語共訳)

    著書
    「イタリア語スピーキング」(共著:2010、三修社)
    主要論文
    エンリコ・フォンガロ「西田の時間論と白隠の「客」、『比較思想から見た日本仏教』、末木文美士編、山喜房佛書林, 200-221頁、2015年12月.
    Enrico Fongaro, Marcello Ghilardi, Il pensiero interculturale di Nishida Kitarō(「西田幾多郎のインターカルチャー的思想」), in G. Cognetti, Con un altro sguardo. Piccola introduzione alla filosofia interculturale(『違う視点から。インターカルチャー的哲学入門』, G. Cognetti編), pp. 138-149, Donzelli, Roma, 2014.