教員のよこがお

教授 長谷川 公一 HASEGAWA Koichi

所属

  • 大学院文学研究科・文学部
  • 総合人間学専攻
  • 社会人間学講座
  • 社会学分野

種を蒔き、木を植え続ける
人でありたい

蔵王の麓、歌人・齋藤茂吉のふるさと、温泉で有名な山形県上山市に生まれた。 産湯の頃からの温泉狂。 高度成長期と重なる小学校3年(1963年)から中学3年(1969年)にかけて、 最上町という人口約1万人の山間部の町で過ごした。 青森県六ヶ所村や原発立地点の問題に惹かれる原点は、少年期の経験にある。山形東高校時代は文芸部に所属。 東北大学文学部主催の「青春のエッセー 阿部次郎記念賞」の世話役として、 10年間通算2000点を超える応募全作品に目をとおしてきたのは、「種蒔く人」でありたいという願いからだ。
 『脱原子力社会の選択』(初版1996年)、『脱原子力社会へ』をはじめ、環境社会学の視点にもとづき、福島原発事故前から 日本の原子力政策を批判してきた。
 教育は、学生たちの心の中に、木を植えることだと思う。 社会学は、「希望」の樹木たりうるだろうか、と自問する日々だ。
 好きな言葉は「石ころ一つあれば一生遊べる」。画家の熊谷守一の言葉。探求の神髄はここにある。

  • 研究・略歴
  • 著書・論文等
  • 主要担当科目
    社会変動学特論、社会変動学演習
    略歴
    東京大学文学部卒業、同大学大学院博士課程単位取得退学。東北大学教養部助教授などを経て、1992年から東北大学文学部助教授、1996年から現職。2003年安倍フェロー。ミネソタ大学客員教授(2004-5年)。現在、国際社会学会「環境と社会」研究分科会会長。日本社会学会常務理事など。一般社団法人地球温暖化防止全国ネット理事長。地球温暖化防止全国センター(JCCCA)センター長。公益財団法人みやぎ・環境とくらし・ネットワーク(MELON)理事長などを務める。
    学位
    博士(社会学)
    研究分野
    環境社会学、社会運動論、社会変動学、市民社会論
    研究課題
    1. 社会紛争と社会運動を焦点とする社会変動学の構築。
    2. 環境社会学の体系化。
    3. 原子力政策・エネルギー政策・気候変動政策の政策決定過程の比較社会学的研究。
    4. 公共社会学の視点からの日本社会学史の再構築。
    研究キーワード
    公共政策、環境政策、持続可能な社会、原子力政策、再生可能エネルギー、市民社会、公共圏、社会紛争
    所属学会
    国際社会学会、アメリカ社会学会、日本社会学会、環境社会学会、東北社会学会、東北社会学研究会、法社会学会、環境経済・政策学会
    研究者紹介DB
    http://db.tohoku.ac.jp/whois/detail/e27c5d07bef117a49da451d9062c8f6f.html
  • 主要著書
    著書に『脱原子力社会へ』(岩波新書、2011年(英語版・韓国語版も))、『脱原子力社会の選択』 (新曜社、2011年増補新版)、『環境運動と新しい公共圏』(有斐閣、2003年)など。編著著に『岐路に立つ震災復興』(東京大学出版会、2016年)、『気候変動政策の社会学』(昭和堂、2016年)。
    主要論文
    長谷川公一, 2016, 「脱炭素社会への転換を——パリ協定採択を受けて」長谷川公一・品田知美編『気候変動政策の社会学——日本は変われるのか』昭和堂, 209-248.
    長谷川公一, 2016, 「岐路に立つ震災復興——地域の再生か消滅か」長谷川公一・保母武彦・尾崎寛直編『岐路に立つ震災復興——地域の再生か消滅か』東京大学出版会, 1-23.
    HASEGAWA Koichi, 2014, “Rethinking Civil Society in Japan: Before and After the Fukushima Nuclear Disaster,” M. Mariotti, T. Miyake and A. Revelant eds., Rethinking Nature in Contemporary Japan: Science, Economics, Politics, Venice: Edizioni Ca' Foscari Publisher, 55-70.
    HASEGAWA Koichi, 2014, “The Fukushima Nuclear Accident and Japan's Civil Society: Context, Reactions and Policy Impacts,” International Sociology, 29-4, 283-301.
    HASEGAWA Koichi, 2014,“Anti-nuclear Movements in Japan: Before and after the Fukushima Nuclear Accident,” Kazuhiro Ueta and Yukio Adachi eds., Transition Management for Sustainable Development, Tokyo: United Nations University Press, 251-272.
    受賞
    2015年12月 国際会議開催貢献賞(共同受賞、日本政府観光局)
    2014年7月 国際社会学会クリスタル賞(共同受賞)
    2008年10月 阿部次郎文化賞(山形県酒田市教育委員会)
    2004年3月 第2回日本NPO学会研究奨励賞(日本NPO学会)
    報道
    2016年1月30日NHK総合 「戦後史証言・日本人は何をめざしてきたのか 第8回エネルギー消費社会」(インタビュー)
    2016年5月9日朝日新聞宮城版 「温暖化、市民にできることは」(インタビュー)
    2016年8月5日朝日新聞社会面 「Rio to Tokyo1」(2020年東京オリンピックへのコメントが紹介される)
    2016年12月3日河北新報持論時論「相次ぐ石炭火発建設」(投稿)