教員のよこがお

教授 小松 丈晃 KOMATSU Takeaki

所属

  • 大学院文学研究科・文学部
  • 総合人間学専攻
  • 社会人間学講座
  • 社会学分野

問いを見つけること

問題など何もない、と日常を過ごしていくこともできる一方で、問題を発見する目を持つことができれば、問題は私たちの日常のどこにでも存在しています。つまり、問題はどこにも転がっていないが、同時に、どこにでも転がっている、といえるかもしれません。日常のいつも見ている出来事の中に、なぜ?と問題を嗅ぎつけ、逆に、非日常的な出来事の中に、社会の日常的な構造の有り様を感じ取ったとき、「研究」への長い道のりの第一歩を踏み出すことになるのでしょう。もちろん、その嗅ぎつけた問題を解き明かしていく長い道のりにはしかるべき「道具」も必要でしょう。私の研究テーマの一つである(災害や科学技術等による)リスクの問題も、複雑化する現代社会の構造や個人のライフコース・生き方の変容と深く関わっています。私は、社会システム論や(たとえばドイツで展開されたリスク社会論などの)現代社会論を道具として携えて(もっとも、使いこなすのは大変なところもありますが)、今日的な不確実でリスキーな事柄への対処の仕方を社会学の観点から考えていますが、あなたがもし、ふとした機会に、日常の中に何か「問い」を見つけ出したなら、ともに学びを深めこの「リスク社会」を生きるための知恵を編み出していきましょう。

  • 研究・略歴
  • 著書・論文等
  • 主要担当科目
    社会学概論(現代社会と個人)、社会学基礎演習(システム論を読む)、社会学各論(リスクと知/無知の社会学)、社会学演習(リスクと不確実性の社会学)ほか
    略歴
    宮城県出身。東北大学文学部社会学科卒業後、同大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。同大学助手、日本学術振興会特別研究員、北海道教育大学釧路校および函館校准教授を経て現職。
    学位
    博士(文学)、修士(文学)
    研究分野
    社会学
    研究課題
    社会システム理論の学説・理論研究
    社会学的な観点からのリスク研究、知/無知の社会学
    研究キーワード
    社会システム論、リスク、知/無知、信頼
    所属学会
    日本社会学会、東北社会学会、東北社会学研究会、科学社会学会、日本社会学史学会、日本社会学理論学会、他
    研究者紹介DB
    http://db.tohoku.ac.jp/whois/detail/ca96aa8d765a1b69842f090a263b0461.html
  • 主要著書
    『リスク論のルーマン』(勁草書房、2003年)
    『滲透するルーマン理論』(共著、文眞堂、2013年)
    主要論文
    ・「<無知>の社会学―無知の戦略的利用について」(『現代思想(特集・社会学の未来)』(3月号)、青土社、2017年、220-232頁)
    ・「自己組織性とリスク・信頼」(遠藤薫・佐藤嘉倫・今田高俊編著『社会理論の再興』ミネルヴァ書房、2016年、307-329頁)
    ・「信頼とリスクのマネジメント」(『現代社会学理論研究』10号、2016年、3-15頁)
    ・「無知をめぐる争いと科学/政治」(『社会学研究』94号、2014年、55-79 頁)
    ・「科学技術の『リスク』と組織―3.11以後のリスク規制に関するシステム論的考察」(『年報 科学・技術・社会』22巻、2013年、89-107頁)
    ほか