教員のよこがお

准教授 永吉 希久子 NAGAYOSHI Kikuko

所属

  • 大学院文学研究科・文学部
  • 総合人間学専攻
  • 社会人間学講座
  • 行動科学分野

社会的なものとしての
意識を探る

私が頭の中で考えることは、私の中にあります。それと同時に、社会の中でつくられたものでもあります。例えば、今日何を着て出かけるかを考えるとき、知らず知らず、その時のシチュエーションを考慮し、どんな服を着るのが適切かを考えませんか?そのとき、私たちの意識は、社会の影響を受けています。同じように、食事を選ぶときに、カロリーを気にしたり、SNSで映えるかどうかを考えたりしている時にも、初対面の人に趣味を聞かれて、その答えを考えるときにも、将来の夢を考えるときにも、私たちの考えには社会が影響しています。これは言い換えれば、社会的に形成された「こうすべき」という規範が、私たちの認識に反映され、私たちの行動を制約するということでもあります。
 人の意識の中にある規範を探るための手段として、社会調査などから得た量的データの分析を行っています。客観的なデータの分析を通じて、自分の中にある社会的なものとしての意識を俯瞰で見る。それは自分自身を縛っていた枠組みから抜け出すきっかけをくれる、スリリングな体験です。

  • 研究・略歴
  • 著書・論文等
  • 主要担当科目
    行動科学基礎実習
    行動科学各論
    行動科学演習
    略歴
    大阪大学人間科学部人間科学科を卒業。同大学大学院人間科学研究科の博士前期・後期課程修了し、博士号を取得。ウメオ大学(スウェーデン)客員研究員を経て、現職。
    学位
    博士(人間科学)
    研究分野
    計量社会学、社会意識論、民族関係論
    研究課題
    差別意識の規定要因および発現メカニズムについての研究
    研究キーワード
    排外意識、社会意識、差別、ナショナリズム
    所属学会
    日本社会学会、数理社会学会、関西社会学会、東北社会学会
    研究者紹介DB
    http://db.tohoku.ac.jp/whois/detail/564c32163e87dffb8c6e80338b016714.html
  • 主要著書
    『行動科学の統計学』(共立出版)、『外国人へのまなざしと政治意識』(分担執筆、勁草書房)
    主要論文
    Holbrow, Hilary and Nagayoshi, Kikuko, forthcoming, "Economic Integration of Skilled Migrants in Japan: The Role of Employment Practices" International Migration Review (In press)
    永吉希久子.2016.「国意識の世代間における同質性・異質性」『社会学年誌』57:23-43.
    Nagayoshi,Kikuko and Hjerm, Mikael, 2015, "Anti-immigration attitudes in different welfare states: Do types of labor market policies matter?" International Journal of Comparative Sociology 56 (2): 141-62.
    永吉希久子.2015.「在日外国人住民の社会的ネットワークとその規定要因―宮城県外国人県民アンケートの結果から」『社会学研究』 97: 49-74.
    永吉希久子.2014.「外国籍者への権利付与意識の規定構造―潜在クラス分析を用いたアプローチ」『理論と方法』29(2): 343-59.
    受賞
    JGSS公募論文2007優秀論文