教員のよこがお

教授 阿部 恒之 ABE Tsuneyuki

所属

  • 大学院文学研究科・文学部
  • 総合人間学専攻
  • 心理言語人間学講座
  • 心理学分野

カッコいいということ――
化粧からマナー,
そして災害対策へ

化粧は心理学的な題材の宝庫です。スキンケアやフレグランスによるリラクセーション効果の研究は,心と身体のつながり,つまり生理心理学的な研究に結びつきます。メーキャップ技法は顔の知覚や印象といった知覚心理学的な研究と関わります。化粧療法は臨床心理学的観点から注目されています。こういった研究を通じて,「化粧は日常生活に組み込まれた感情調整装置である」と考えるに至りました。
化粧は外見のカッコよさに関わる行為ですが,最近は外見のみならず, 振舞いのカッコよさが気になってきました。 電車待ちで整然とした列を作る行為は都会生活における好ましくカッコいいマナーです。災害時にあっても譲り合って給水車に並ぶのは究極のマナーといえるでしょう。カッコよくあろうと振舞うことは見栄えだけの問題ではなく,安全で健やかな避難生活の基盤になっているのかもしれません。このような研究を中心に,なるべく研究を始めたところです。

  • 研究・略歴
  • 著書・論文等
  • 主要担当科目
    実験心理学概論,実験心理学各論・特論,基礎心理学実験,実験心理学演習
    略歴
    東北大学文学部哲学専攻(心理学)卒。資生堂(ビューティーサイエンス研究所)勤務。在職中に,東北大学大学院文学研究科博士課程後期3年の課程編入学(社会人コース),同課程修了。博士(文学)。2005年より東北大学大学院文学研究科心理学講座助教授。准教授を経て,同講座教授。
    学位
    博士(文学)
    研究分野
    感情心理学・生理心理学・認知心理学・災害心理学
    研究課題
    感情の身体性,日常行動の心理学的機能,唾液中コルチゾールの測定,顔の社会的意味,嗅覚の生態学的機能,災害における創発規範
    研究キーワード
    化粧・顔・スキンケア・メーキャップ・フレグランス。ストレス・災害・創発規範
    所属学会
    日本心理学会,日本感情心理学会,日本生理心理学会,日本顔学会,東北心理学会
    研究者紹介DB
    http://db.tohoku.ac.jp/whois/detail/6751e3e47a29dbed1f698a8bee7dd457.html
  • 主要著書
    「ストレスと化粧の社会生理心理学」
    「心理学の視点24」
    主要論文
    Abe, T. (2017). Psychology of Cosmetic Behavior. In K. Sakamoto et al. (eds.) Cosmetic Science and Technology: Theoretical Principles and Applications, Elsevier,.
    Abe, T., Wiwattanapantuwong, J., & Honda, A. (2014). Dark, cold and hungry, but full of mutual trust: Manners among the 2011 Great East Japan Earthquake victims. Psychology in Russia: State of the Art, 7(1), 4-13.
    中俣友子・平野大二郎・阿部恒之 (2013). 人格を代表するのは顔・身体のどの部位か―最期の別れで触れる場所 日本顔学会誌,13(1), 87-98.
    阿部恒之・庄司耀・菊地史倫 (2009). 嗅覚の単純接触効果―ジャスミン・ローズの睡眠中呈示 感情心理学研究,17(2), 84-93.
    受賞
    2011年12月 基礎心理学研究29巻優秀論文賞
    2012年1月 東北大学・全学教育貢献賞
    2013年5月 日本感情心理学会第21回大会独創研究賞
    2013年5月 日本感情心理学会第21回大会グッド・プレゼンテーション賞
    2013年11月 日本顔学会第18回大会(フォーラム顔学2013)原島賞
    報道
    FM仙台「防災Up Dates」(2009年より毎年2回放送)
    河北新報(2014/4/29)羽生結弦選手の凱旋パレードでゴミが出なかった理由
    その他
    資生堂学園理事。美容の新しい価値を考える会理事長。