教員のよこがお

教授 木村 敏明 KIMURA Toshiaki

所属

  • 大学院文学研究科・文学部
  • 広域文化学専攻
  • 域際文化学講座
  • 宗教学分野

インドネシアの怪談話

最近インドネシアの書店をめぐっていると、読者から投稿された怪談話をまとめた書籍をよく目にするようになりました。おどろおどろしい表紙絵に血文字で『幽霊の街ジャカルタ』とか、『インドネシア恐怖めぐり』とか書かれた本を目にすると、宗教学者の性でつい手をのばしてしまい、雑誌類も含めるとこの類の本をずいぶんためこんでしまいました。確かにイスラームの教えに厳格な人の中には、怪談話がイスラームの教えに反すると眉をひそめる人々もいないわけではありませんが、多くのインドネシア人も幽霊、妖怪、霊能力者などの話が大好きなのです。
 インドネシアの伝統的な妖怪であるトゥユル(子供の姿をした幽霊)やクンティルアナッ(出産でなくなった女性の幽霊)などばかりでなく、中には明らかにトイレの花子さんのような話もあり、どうしてこのような話がインドネシアにもあるのか気になるところです。いつかこのような怪談話の比較研究をしてみたら面白いだろうなと思っています。

  • 研究・略歴
  • 著書・論文等
  • 主要担当科目
    現代社会と宗教、自然災害と宗教、宗教学調査法、宗教研究の技法
    略歴
    東北大学文学部哲学科宗教学宗教史専攻を卒業後、同大学大学院文学研究科博士課程前期2年の課程および後期3年の課程修了。弘前大学人文学部講師、ハーヴァード・イェーンチン研究所客員研究員などを経て現職。
    学位
    博士(文学)
    研究分野
    宗教学
    宗教人類学
    研究課題
    自然災害と宗教
    民間信仰の現代的変容
    インドネシアの社会と宗教
    所属学会
    日本宗教学会
    日本民俗学会
    印度学宗教学会
    東北民俗の会
    研究者紹介DB
    http://db.tohoku.ac.jp/whois/detail/cd19488effef5e75c07ac072684829bb.html
  • 主要著書
    編著Stratification in Cultural Contexts –Cases from East and Southeast Asia(Trans Pacific Press, 2013年)
    監修『聞き書き震災体験-東北大学90人が語る3.11』(新泉社, 2012年)
    編著『不平等生成メカニズムの解明―格差・階層・公正―』(ミネルヴァ書房, 2013年)
    主要論文
    Revival of Local Festivals and Religion after the Great East Japan Earthquak, Journal of Religion in Japan vol.5., 2016.
    Social Change and Transformation in Toba Batak Ethnic Associations in Medan, Sumatra, Kimura Toshiaki(ed) Stratification in Cultural Contexts –Cases from East and Southeast Asia(Trans Pacific Press, 2013).
    震災死者と宗教-インドネシア・スマトラにおける集団埋葬の事例から, 現代宗教2012, 2012.
    二年遅れで復活した二十年周期の祭礼から見えてくる現実‐東松島市浜市御潮垢離行事, 高倉浩樹・滝澤克彦(編)『無形民俗文化財が被災するということー東日本大震災と宮城県沿岸部社会の民族誌』(新泉社, 2014).