研究室紹介
総合人間学専攻 哲学研究室 Philosophy
理論的思考で
「知を愛する」ことを
科学する。
哲学(philosophy)という言葉は「知を愛する」という意味のギリシア語に由来しています。「知を愛する」ことは、人を愛することと同じように、誰にでも開かれた普遍的な営みです。実際、プラトンもアリストテレスも、哲学は単純な「驚き」から始まると述べています。もちろん、ただ驚いているばかりでは哲学は始まりません。その不思議や謎を理論的に解きほぐし、物事の根本に遡って考え抜くことが要求されます。そのために必要なのは、ソクラテスが実践したように、筋の通った議論を最後まで続けることだけです。その意味で、哲学は知的好奇心と理論的探究心を持つ者なら誰でも参加できる、「知」のマラソン・レースだと言えるでしょう。
私たちの研究室が主に扱うのはヨーロッパを中心とした西洋哲学であり、現在のスタッフの研究領域は、古代哲学、近現代哲学、科学哲学、生命環境倫理学と多岐にわたります。好奇心と持久力をそなえたみなさんが、観客ではなく競技者として私たちのレースに参加されることを期待してやみません。