研究室紹介

総合人間学専攻 倫理学研究室 Ethics

ヨーロッパの諸思想を
中心に倫理を追究する。

倫理学専修では、ドイツとフランスの倫理思想を中心としてヨーロッパの諸思想を体系的ならびに歴史的に研究しています。とくに人間における生と死、自然と自由、自己と他者、文化と価値といった基本主題をはじめ、現代の文明と社会がひき起こす環境や生命の問題にもとりくみながら、人間とはなにか、人間はいかに生きるべきか、という初心の問いのもとに、人間存在の根本的な本質と全体的な構造を追究しています。そのかぎり、すぐれた意味において〈人間の学〉であるといえるでしょう。
 研究を進めるうえで外国語(英語・ドイツ語・フランス語など)の読解能力が必要になります。それはたんに研究手段となるばかりでなく、思考力を鍛え、世界観や人生観を広げてもくれます。私たちの研究室は哲学専修とともに合同で研究活動や諸行事を行っており、両専修の教員と学生の交流、全集や専門雑誌などの図書資料にも恵まれています。

先輩からのメッセージ

吉田 千歳 YOSHIDA Chitose

人文社会学科 3年
出身高校:山形県立山形東高等学校

お勧めしたい本:沈黙/遠藤周作/新潮社版
その理由:「神の沈黙」という難しい主題だが、とても読みやすく、宗教や思想などの分野が苦手な人でも面白く読めると思う。最近映画化されたこともあり、注目の一冊だ。

ここが面白い!
文学部

文学部が他の学部と異なるのは、しばしば答えのない問いを扱うことだと思う。またそれが文学部の魅力だと思う。授業では学生や先生との議論によって、その問いを様々な視点から捉えられるようになり、より理解が深まる。またその思考の仕方が、普段の生活にも取り入れられれば、より豊かで柔軟な思考ができるようになると思う。文学部の勉強は将来に直結する所があまりないように思えるが、人間として成長できるようなことをたくさん学べる。人生において役立つような重要で面白いことを学べるのが文学部だと思う。

文学部を目指す
皆さんへ

大学に入ると学部の友だちだけでなく、サークルや部活、又は国際交流などを通してたくさんの人と関わることができる。自分とは全く異なる考え方や文化を持つ人と接することによってたくさんの刺激を受けて、自分の将来について広い視野を持てるようになる。このとき、予備知識として幅広い分野の本を読んでおくと、今以上に色々な話ができるし、大学生活が豊かになると思う。文学部に入ってくる人は、やはり色々な本を読んでいる人が多く、友人との話題にもなるので、本を読むのは大切なことだと感じた。