研究室紹介

日本学専攻 日本史研究室 Japanese History

日本の国家と社会、
人々の営みを
歴史とともに学ぶ。

人文社会科学は人間と社会についてさまざまな角度から考える学問です。その中で歴史学は過去を対象にします。日本史学にあっては、日本の国家と社会、およびその構成員であった人々のさまざまな活動と、そこから生み出された文化、そして様々な国や地域・民族の関わり方などの歴史的展開を研究対象としています。大学で歴史学を学ぶことは、既成の歴史的知識や歴史像を覚えこむことではありません。過去の人々が生活や社会的営みのなかで生み出し今日に伝わっている文書や記録を主たる史料とし、その読解と分析を通して自身で歴史像を組み立て、物事を長い時間の流れのなかで考える能力を培うことに、教育の主眼をおいています。
 本専修は学界・教育界や文化財保存の分野に多くの人材を送り出しており、近年は官公庁や企業に就職する人もふえています。どの道に進むにせよ、学生時代に培った、自身で調べ、考え、表現する能力は大いに役に立つはずです。

先輩からのメッセージ

柴田 涼香 SHIBATA Ryoka

人文社会学科 3年
出身高校:岩手県立盛岡第一高等学校

お勧めしたい本:論理パラドクス 論証力を磨く99問/三浦俊彦/二見書房
その理由:論理パズルのような哲学・論理学の問題を使って、ロジカルセンスが磨かれる一冊です。普段は考えないような問題を真剣に考えることで思考力が鍛えられると共に、答えを知って考え方の視野が広がります。答えに納得できなければ、批判的な見解や自分の意見を組み立てる訓練にもなります。

ここが面白い!
文学部

文学部の学問は突き詰めて言えば「人間とは何か」を研究するものであり、各専修ごとに人間をどの角度から見るかという「視点」が異なると考えています。東北大学の文学部には25の専修=視点があり、自分の興味のある分野を専門的に学ぶことができます。私は中学生の頃から興味があった日本史をより深く学びたいと思い、入学直後から日本史研究室を目指していました。もし研究したい分野が決まっていなくても、様々な講義に出ることによってやりたいことがきっと見つかると思います。また、専修が決定した後でも他の分野の講義を受けられ、知見を広めることができます。

文学部を目指す
皆さんへ

高校時代には勉強も大切ですが、部活動や学校行事など自分が本気で打ち込めること、今しかできないことを、後悔しないくらい全力でやりきって下さい。そのうえで、本や新聞から、あるいは漫画やゲームからでも良いので、自分の好きなものや興味のあるものを見つけて、どんどん知識を吸収していって欲しいと思います。「もっと知りたい」と思える何かに出会うことが、大学で学ぶ意欲に繋がります。大学生活では自分の活動の幅を広げるチャンスがたくさん待っています。知的好奇心を大切にして、未知の世界へと挑戦していって下さい。