研究室紹介

日本学専攻 考古学研究室 Archaeology

過去の人間社会の営みと
文化を調査し探求する。

考古学は、過去の人間社会とその文化の探求を行う歴史学の一分野です。考古学の特徴は、城柵や集落などの遺跡、住居跡などの遺構、出土した遺物を主な研究の対象として、歴史の復元を進めるところにあります。旧石器時代、縄文時代、弥生時代、古墳時代、古代、中世、近世のどの時代でも、実際の遺跡や遺物に直接触れながら学びます。遺跡の発掘調査に参加し、出土した資料の整理や研究を通じて考古学の基礎を身につけて、卒業した後には考古学の専門職に進む道がひらかれています。考古学陳列館には、477点の国指定重要文化財をはじめ、日本考古学の基準になる豊富な収蔵資料を有しています。また、自然科学の様々な分野の協力も得て遺跡の研究をすすめています。遺跡がいつ頃のものなのかを知る年代の測定、昔の集落のすがた、そのまわりの自然環境、生活環境の復元、縄文時代の狩猟・漁撈、古代人の生産活動、土器や石器の製作技術、またその使い方など、多くの研究をすすめています。最新の分析・観察機器によって、様々な調査、研究方法を学びます。アメリカ、フランス、ロシア、中国、韓国との国際交流も盛んです。

先輩からのメッセージ

早川 文弥 HAYAKAWA Fumiya

人文社会学科 4年
出身高校:新潟県立柏崎高等学校

お勧めしたい本:鹿男あをによし/万城目学/幻冬舎
その理由:奈良を舞台とした歴史ファンタジー小説です。歴史好きな人はもちろんのこと、文章が読みやすく、個性豊かな登場人物によって展開される人間模様も面白いので、いろいろな人に読んでもらいたい一冊です。

ここが面白い!
文学部

私は歴史に興味があり、実際のモノを扱ってみたいという理由から考古学を専攻しました。考古学研究室では、毎年発掘調査を行っており、自らの手で土の中から石器や土器などの遺物を掘り出します。また、授業でも実際の遺物を対象にし、実物を手にとって学習するという貴重な体験ができます。発掘や授業を通して遺物に触れることで、昔の人々の生活を肌で感じることができるのが考古学の醍醐味だと思います。考古学研究室の愉快な仲間とともに汗を流し、歴史の復元に取り組んでみませんか?研究室でお待ちしております!

文学部を目指す
皆さんへ

「大学に入ったら、高校までの受動的な勉強ではなく、能動的・主体的に勉強していかなければならない」と耳にすることがしばしばあります。そのためには、「何をやりたいのか」、「何のためにやるのか」という目的意識を持つことが大切です。したがって、高校時代には、自分がやりたいことや興味が持てることを探してみると良いと思います。その際には、一つの分野に限定せず、幅広い分野に目を向けてみましょう。文学部には、あなたが高校時代に見つけた興味・関心に合う専攻がきっと見つかりますし、それを伸ばす環境も整っています。ぜひ文学部へ!