研究室紹介

広域文化学専攻 東洋史研究室 East Asian History

アジア全域の漢字文化圏の
発展過程を研究する。

東洋史学が本来扱う範囲は広くアジア全域にわたるのですが、本学の場合は東アジアの漢字文化圏、中でも中国史に中心を置いて教育と研究に取り組んでいます。中国社会は、数千年にわたって独自の文化を築き上げてきました。こうした特色ある「中華文明」の発展過程を明らかにし、その本質に迫ることを第一の課題としています。
 紀元前15世紀、殷代において甲骨文字による記録が始められて以来、中国の人々は内乱や非漢民族の侵入等々動乱が相次ぐ中で、それぞれの思いを込めて多種多様の厖大な文献を著してきました。そうした原典史料から当時の人々の生きた姿を読み解くことが研究の第一歩であり、また、最も重要な課題であろうと考えております。シルクロードや三国志の英雄など、多様な関心のただなかで、中国古典文(漢文)史料に立ち向かい、原点に降り立って思索を重ねることに新鮮な感動と喜びを抱き得る諸君を期待します。