研究室紹介
総合人間学専攻 東洋・日本美術史研究室 Eastern and Japanese Art History
美術作品の「かたち」から
人間と表現について
科学する。
歴史を研究する学問のなかで美術史は、表現されたモノ─「美術作品」を対象とする点に大きな特徴があります。美術作品は、それ以前の作品の「かたち」をもとにして生まれ、またそれ以後の作品に「かたち」を伝えます。また、美術作品は、それを作る人間と、それを見る人間との間のさまざまなコミュニケーションを媒介します。表現と人間の関わりを考えることから、さまざまな人間像や歴史像を浮かび上がらせることができるのです。
作品が伝えている情報は「かたち」というなかなか言葉にしにくいものですが、それを、自らの感覚と知識をもとに言葉にする、それが美術史という学問の醍醐味です。このような学問ですから、まずは美術作品をよく見ることが必要となります。研究室のメンバーは作品観察のために国内・国外に出かけてゆき、新しい学生は、研究室としておこなう研修旅行の下準備や実地での観察を通して、研究の方法を学んでゆきます。その意味で美術史は体験の学問ともいえます。この研究室の扉を叩こうとする皆さんには、多くの美術を体験しようとする旺盛な好奇心を期待したいと思います。
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教員 長岡 龍作
杉本 欣久
濱住 真有Department 研究室のウェブサイト