研究室紹介

総合人間学専攻 社会学研究室 Sociology

人間と社会構造との
相互作用を多面的に学ぶ。

社会学は、社会の構造や変動に注目しながら、人間と社会との相互作用を包括的・多面的に研究する学問です。人文・社会系の学問の中でも同時代的性格が強いと言えます。自我をめぐるミクロ的な問題から地球環境問題に至るまで、幅広い領域で研究がおこなわれています。本講座は特に理論研究(M・ウェーバー、T・パーソンズ、J・ハーバーマス、N・ルーマン、U・ベックなどの現代的位置づけ、情報社会論、コミュニケーション論、社会運動論、政治社会学など)と、実証研究(コミュニティの研究や環境問題・災害研究、地域医療・福祉・家族・ジェンダーなど)を重視しています。指導にあたっては、外国語文献の精読をはじめとする理論的トレーニングおよびフィールド調査にもとづく社会現象の質的分析に力を入れています。所定の科目を履修することで、社会調査士の資格をとることができます。本講座の卒業生は、専門教育と訓練の成果を生かして、マスメディア、自治体などの現場で幅広く活躍しています。

先輩からのメッセージ

木皿 愛海 KISARA Ami

人文社会学科 3年
出身高校:仙台青陵中等教育学校

お勧めしたい本:『華氏451度』、レイ・ブラッドベリ、伊藤典夫訳、ハヤカワ書房
その理由:華氏451度は、本を所有することが法律で禁じられ、所持が発見された場合、すぐさまファイヤーマンによって燃やされてしまう社会を描いたSF小説です。この本の面白いところは、人々が自ら本を読まなくなり思考を止めたというところです。社会や秩序、個人など難しい事柄を、焚書というもしもの話を通して考えられるのでオススメです。

ここが面白い!
文学部

東北大学の文学部の面白いところは、自分のやりたいことが出来ることです。25もの専修があるため、自分の興味と合致する研究室があると思います。また、2年次から研究室に配属されるので、既に学びたいことがある人は早いうちから勉強でき、反対に、学びたいことがぼんやりとしかない人にとっても、1年の余裕があります。私は人々の娯楽に関することに興味を持ち、専修の多い東北大学へ来ました。勉強したいことが出来るのだろうかと不安でしたが、研究室に入ると先生や先輩から自分の興味に関連した書籍を紹介してもらったり、話しをしたりなど授業以外で学ぶことも多く楽しいです。

文学部を目指す
皆さんへ

大学生活では学部や研究室、サークル活動などで様々な人に出会うことが出来ます。「こんな人初めて出会った」という人とたくさん話せます。その中で、自分にはない考えや価値観を発見し、成長できると思います。
高校時代にやっておいた方が良いことは、将来のため個性を大事にすることではないでしょうか。他人と違うことをするという意味での個性ではなく、自分が好きなもの、関心のあるもの、苦手なことを見つめることで進路にも繋がってくると思います。