研究室紹介

総合人間学専攻 行動科学研究室 Behavioral Science

人間の行動や社会の
「なぜ?」を統一的に
探求する。

行動科学は、人間の行動や社会について「なぜ?」という問いをたて、それに答えようとすることで、人間と社会を統一的に研究する学問です。行動科学が扱う問題は、社会学・心理学・経済学・政治学など多くの専門分野と共有しているものです。また、主な研究方法として数学や統計学を用います。行動科学は、文科系・理科系といった枠も越え、様々な学問領域の交差点に位置しているのです。
 行動科学研究室で取り組んでいる研究は、大きく二つあります。
 一つめは、社会における様々な不平等や、人々の意識などについて、社会調査データを収集し、統計的に分析をする研究です。
 二つめは社会現象を数学的に表現したモデルを作り、これを分析する研究です。個人の行動が集積した結果、意図しなかった社会的な結果が生じるという、環境問題などに多く見られる現象のメカニズムの分析を中心にしています。
 幅広い知的好奇心を持った皆さんの参加を期待しています。

先輩からのメッセージ

庄司 早希 SHOJI Saki

人文社会学科 3年
出身高校:山形県立山形東高等学校

お勧めしたい本:『すべてがFになる』森博嗣 / 株式会社講談社
その理由:孤島で起こる密室殺人。何重にも重ねられたトリックと、謎解きでのどんでん返しが読む人を惹きつけます。『すべてがFになる』という題名とリンクした伏線の回収も見事。ミステリーやトリック解明が好きな方にはおすすめの1冊です。

ここが面白い!
文学部

文学部に学科は1つしかありません。しかし、2年進級時に25の専修から1つを選んで、専門の勉強ができるようになります。分野が多くて迷ってしまうかもしれませんが、1年時にすべての分野の講義を1時間ずつ受けることができる授業があったり、研究室を訪問できたりする制度があるので、自分がどの分野に興味があるのかじっくり考えることができます。私の所属する行動科学専修では、統計や数理的手法を用いて人間の行動を研究しています。
 文学部のどの分野にも共通するのは、「人に関する事柄を研究していることです。どんなことでもいいので「人」に興味があるなら文学部に入ることをおすすめします!

文学部を目指す
皆さんへ

文学部の試験で問われるものの多くが基礎的な問題です。私はセンター試験前頃までは基礎を徹底的に固めました。特に英語が苦手だったので、長文を読んで分からなかった単語を集めて、自分で単語帳を作って電車の中などで勉強していました。また、2次試験直前には過去問を7~8年分解き、間違えたところを何度も復習して苦手をつぶしました。
 受験勉強で大切なことは、とにかく毎日続けて、自分の勉強法を確立することです。コツコツ勉強していれば、不安になってもその蓄積が自分の気持ちを支えてくれます。皆さんが希望する進路に向かえるよう応援しています!