研究室紹介

広域文化学専攻 宗教学研究室 Religious Studies


理論的研究と
実践的研究から、
信仰の核心に迫る。
本州最北端、下北半島の恐山は死者の霊魂が集まる山といわれ、7月下旬の大祭時には多くの参詣者で賑わう。その境内の一角に五体の石仏が並んでいる。その石仏に赤い帽子と赤いヨダレカケをつけている老婆に「この仏サンは何。そして何をしているの」と尋ねた時のこと、即座に「お地蔵さんだよ。赤ん坊の時に死んでしまった子どもの供養に来たのさ」と答えが返ってきた。老婆は亡き子のために一心に祈っている。しかし実は、この石仏は地蔵ではない。五智如来といって、仏教的にいえば子どもを守ってくれる働きをもつ仏ではないのである。さてこのような場面をどう考えたらよいのであろう? 教義に則った信仰こそが本当の信仰なのだろうか、それとも間違った対象にであれ一心に祈っている老婆の「信仰」が本当の信仰なのか? 宗教学研究室では、このような問題をデスクワークとフィールドワークを併用しながら研究しています。関心があれば、研究室のウェブサイト<http://www2.sal.tohoku.ac.jp/religion/>をご覧下さい。
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教員 木村 敏明
谷山 洋三
問芝 志保
阿部 友紀Department 研究室のウェブサイト
先輩からのメッセージ
