研究室紹介
広域文化学専攻 死生学・実践宗教学研究室 Death & Life Studies/ Practical Religious Studies
多様な価値観から生と死の現実を見つめ、寄り添う
笑いの絶えない人生は幸福です。しかし、悲しみや苦しみのない人生はありません。とりわけ、死を身近なものとして経験する時に、私たちは大きな不安感や孤独感にさいなまれて苦しみます。
「人間らしく、自分らしく生き、そして死ぬ、とはどういうことか?」
このような問いに対する答えを、宗教文化の中に人類が蓄積してきた知恵を参照しながら探求し、それを21世紀に生きる人々の現実の中でどのように活かすのかという実践に結びつけるのが死生学・実践宗教学です。
より具体的には、グリーフケア、スピリチュアルケア、宗教的ケアについての知識と提供方法、そして古今東西の死生観について研究します。現代の医療や福祉の現場では、さまざまな専門職が家族とともに連携して行なうケアのあり方が模索されていますが、そのような現場で人々に寄り添う臨床宗教師、スピリチュアルケア師を養成し、よりよいケアの文化を育んでいくことも、死生学・実践宗教学専攻分野の重要な目標です。
授業や研究室行事には、宗教学専攻、実践宗教学寄附講座と連携しながら行われるものが多く、充実した学生生活を送ることができます。
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教員 髙橋 原
谷山 洋三(兼務)Department 研究室のウェブサイト