研究室紹介

広域文化学専攻 中国思想中国哲学研究室 Chinese Philosophy

中国の人々が営んだ
文化と思想を科学する。

欧州全体を包んでも余りある広々とした大地のうえで、悠久の歴史を持つ中国社会は変化に富む豊かな文化を生み出してきました。その多種多様な文化の個別的内容や特徴、あるいは他の諸地域の文化との間の共通性や異質性などについて、文献を読みときながら研究をおこなう学問の一環として、特に中国思想という学問分野では、人々が営んだ思想に光をあててそれらの具体的様相や歴史的意味、さらには現在的意義を追究してゆきます。中国の思想は、古くから日本人の生き方や考え方に大きな影響を与えてきた観念の体系として、現代日本人の意識にもその奥深いところで強く働きかけています。中国の思想的文献との真剣な対話を通して、人間の本性や運命、社会の在り方などに関する中国人の思想それ自体はもとより、これらの諸問題をめぐる彼我の異同をも考えてゆこうと志す学生を歓迎します。

先輩からのメッセージ

石垣 沙知 ISHIGAKI Sachi

人文社会学科 3年
出身高校:山形県立山形西高校

お勧めしたい本:『クローズド・ノート』/雫井脩介/角川文庫
その理由:この本は主人公とある一冊のノートとの出会いを描いた不思議なお話です。私がこの本を初めて読んだのは中学生の時でした。最近になって読み直したところ、主人公が大学生ということもあり、前より共感できて一層楽しめました。皆さんもぜひ読んでみてください。

ここが面白い!
文学部

大学はとても自由な場所です。大学時代はこれまでや就職してからと比べても、自分のやりたいことを実現しやすい時期だと思います。東北大学は様々な留学プログラムやイベントがあり、自分自身のスキルアップや学びたいことを探求できる環境が整備されています。私は研究室に所属してみて、大学にある資料がとても充実していることに驚きました。他では見られない貴重な資料がたくさん保管されています。文学部は研究室によって研究することが全く異なっていますが、纏めるならば「人間」について様々な角度から研究する学部のように思います。人や人が創造したものについて興味関心のある方、深く研究したい方におすすめの学部です。

文学部を目指す
皆さんへ

大学生のうちにしかできない体験があるのと同じで、高校生のうちにしかできないこと、今やるべきことが何かしらあるのではないかと思います。勉強や部活、今打ち込んでいることをやり抜いて、心残りなく大学に来てほしいです。その姿勢は大学での研究においても大切になると思います。大学生活は自分のやりたいことができる反面、今まで以上に何もしないことも選択できる自由な時間でもあります。大学に入る前に、何かにチャレンジすることや全力でやり抜くことを経験すれば、大学でも自分の目標実現のために邁進し、有意義な時間が過ごせると思います。ぜひご自身の今の時間を大切にしてください。