研究室紹介
広域文化学専攻 インド学仏教史研究室 Indology and History of Indian Buddhism
インドに発した3000年を
超える仏教を学ぶ。
インド・ヨーロッパ語族の一分派であるアーリヤ諸部族がインド進出以前にもっていた言語文化の背景から、インドに発して、チベット、東アジアに展開した仏教に至る、3000年を超える時代を対象とします。ヴェーダ、ウパニシャッド、マハーバーラタ、ヒンドゥー教典、古典文献(文学、哲学など)と、初期仏典、大乗教典、論書、密教教典などの仏教文献とを中心に、厳密な原典研究を目指しています。授業では文法書や研究書を参照しつつ、基礎的な原典を読みます。遙か昔に遠い地に生きた人々が遺した文献は、人生、死後の問題、世界、宇宙の構成などに亘って真剣な思考と議論の跡を伝え、現代の私たちにも直接訴えかける人類の古典です。かの地で確立し我が国に伝わった「業」や「輪廻」などの諸概念を源から辿ることができ、他方、ヒンドゥー社会独特の人生観や価値観を学ぶことができます。恵まれた環境で、人類史という普遍軸を頭の中におきながら、国際協力の伝統を誇るこの分野に挑戦する有為な若者を待っています。
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教員 桜井 宗信
西村 直子
渡辺 亮Department 研究室のウェブサイト