研究室紹介

広域文化学専攻 英文学研究室 English Literature

小説、演劇、詩にふれ、
豊かな想像力を育む。

英文学の世界は広大な時間と空間に広がっています。紀元九世紀頃から現代に至る小説、演劇、詩などいろいろなジャンルがあり、しかも、地域的には必ずしもイギリスに限定されません。オーストラリア、南アフリカ、カナダなどの文学、さらにはアメリカ文学も広い意味での英文学に含めることができるでしょう。現代のイギリスでは、カズオ・イシグロなど、文化的に多様な背景を持った作家たちが活躍していることを見ても分かるように、「英」文学は英語で書かれた文学のすべてを扱うといってもよいのです。現在の英文学研究室は、ロマン派文学を専門とする大河内昌教授と、近代演劇を専門とする岩田美喜准教授、ルネサンス期の英文学を専門とするジェイムズ・ティンク准教授の3名が講義を担当しています。若い皆さんには、さまざまな作品を広く、深く、そして何よりも楽しみながら読むことで、偏りのない判断力と豊かな思考力・想像力とを育てていただきたいものです。

先輩からのメッセージ

尾形 真友子 OGATA Mayuko

人文社会学科 3年
出身高校:宮城県立仙台第二高等学校

お勧めしたい本:Kazuo Ishiguro, Never Let Me Go (Faber & Faber)
その理由:比較的簡単な英語で書かれているので読みやすいですが、内容はとても深く考えさせられる作品です。土屋政雄氏による日本語訳が早川書房から出版されていますので、併せて読んでみるのも、一味違って面白いようです。

ここが面白い!
文学部

2年生になると各研究室に配属され、専門的な授業が増えます。私が所属する英文学の授業では小説・詩・演劇などさまざまなジャンルを扱い、英語の作品を読むことになりますが、研究室の先輩や仲間がいるので協力して理解を深めています。そのさい、人によって異なる解釈を聞いて共有できるのが面白いです。また、東北大学にはたくさんの留学生が学びに来ていて、彼らと過ごす時間は私にとってとてもいい刺激になっています。2014年にリニューアルした附属図書館は、とても居心地が良く、入り口横にあるカフェも学生に人気のスポットです。

文学部を目指す
皆さんへ

文学部を目指すのであれば、読書や英語が好きな方が多いのではないでしょうか。特別な何かをする必要はないと思うので、自分の好きなことを、勉強をしながら続けるのが一番だと思います。また興味の幅を広く持つことで、思いがけないところで研究対象とのつながりを見つけることができるかもしれません。大学では自分の好きなことを思う存分研究することができますし、気の合う仲間と語ることはとても面白いです。みなさんにも、きっと楽しい大学生活が待っていますよ!