研究室紹介

広域文化学専攻 英語学研究室 English Linguistics

現代言語学の観点で
英語の側面を紐解く。

英語学では、現代言語学の観点から英語の様々な側面を研究します。英語の仕組みを研究する分野には、語が結合して文ができあがる仕組みを扱う統語論、音声上の仕組みを扱う音韻論、語や文の意味を扱う意味論があります。また、現実の場面での英語の用いられ方を研究する語用論や、情報伝達上の役割を研究する機能論などがあります。さらに、日英語対照研究、英語教育への応用、第1・第2言語の習得、脳研究に係わる認知科学等の分野とも密接な関連を持っています。
 英語学の研究では、十分な英語力が前提となります。英語学の授業に加えて、高等英文解釈法や英語母語話者による英語論文作成法を通して、読解力と表現力の養成に努めています。近年は、英語力増進をめざして海外留学を経験する学生も増加しています。卒業生は、教員、公務員、マスコミ、一般企業など多方面で活躍しています。また、毎年数名、より高度な研究をめざして大学院に進学しています。

先輩からのメッセージ

佐藤 和也 SATO Kazuya

人文社会学科 3年
出身高校:岩手県立黒沢尻北高等学校

お勧めしたい本:『探検!ことばの世界』大津由紀雄著 ひつじ書房
その理由:この本は言語学という一見難しそうな世界を、ユーモアあふれる漫画と優しい語り口調で、誰が読んでもわかりやすいように紹介しています。言語学に興味がある人でもない人でも楽しめる、とても良い本です。

ここが面白い!
文学部

東北大学文学部には約25もの多種多様な研究室があり、その中から一番興味のある分野を1年生の間に時間をかけて選ぶことができる、というのが魅力の一つです。文学部の研究室配属は2年生からなので、1年生のうちは面白そうだと感じる一般教養の授業を手あたり次第受けてみて、それぞれの分野について少しずつ理解を深めていく、「広く浅く」という学び方が楽しくてためになると思います。
また東北大学には全国、そして世界から学生が集まってくるので、それまでの人生でなかったような貴重な出会いがたくさん経験できるという魅力もあります。

文学部を目指す
皆さんへ

文学部を目指している皆さんにはぜひ英語の勉強を怠らないように、ということを伝えたいです。これは私が英語学専修だから言うのではなく、どの研究室に入るにしても専門書の原文を読む機会が多いので,その手段としての英語力というのが最低限必要になるからです。どの研究室を志望するにしても、毎日欠かさず英語に触れ続けるようにしてほしいと強く思います。
勉強の話をしてきましたが、もちろん大学では勉強以外にも、部活動やサークル、バイト、ボランティアなどたくさんの楽しいことが待っています。そんな有意義な学生生活を送れる東北大学を目指して、皆さん頑張ってください。応援しています。