研究室紹介

広域文化学専攻 ドイツ語学ドイツ文学研究室 German Literature

ドイツ語圏に由来する
文化を広く考察する。

「ドイツ文学」という古風な名前が付いていますが、文学に限らず、ヨーロッパの中・東部に広がる「ドイツ語圏」に由来する文化を学び考える研究室です。
 「白雪姫」「赤ずきん」で知られるグリム童話やミヒャエル・エンデの児童文学、バッハからマーラーまでのクラシック音楽、サッカーのブンデスリーガや個性的なジャーマン・ロック、質実剛健のドイツ車、ソーセージとビールに代表される食文化など、ドイツ語圏由来の文化は意外と私たちの身の回りにあふれています。
 高校までは触れることの少ないヨーロッパ文化と向き合うことで、人間が生み出すものの多様な面白さを発見することができるでしょう。研究室では、短期留学によって見聞を広めるためのお手伝いもしています。自由で開放的な研究室から巣立った個性的な卒業生たちは、ジャーナリズム・出版・情報などの民間企業、あるいは教育・公務の多様な現場で活躍しています。

先輩からのメッセージ

小原 森生 OBARA Morio

文学研究科 3年
出身高校:宮城県仙台第一高等学校

お勧めしたい本:聖餐城/皆川博子/光文社
その理由:現在のドイツはかつて神聖ローマ帝国と呼ばれ、欧州最大級の国家でした。しかし、三十年戦争真っ只中の帝国は日本の戦国時代のような群雄割拠状態。壮大な歴史に翻弄される登場人物達の生き生きとした描写が魅力的です。歴史の勉強にも便利な一冊です。

ここが面白い!
文学部

東北大学は国際化に力を入れており、今年は英国の教育誌『THE』の「最も国際性のある大学」にもランクインしました。留学のための機会が充実しており、また学内でも留学生と一緒に勉強や交流をすることが可能です。文学部における国際交流は比較的スローテンポと言えるかもしれません。英語が国際言語とされる中、敢えて第二外国語を学ぶ。文学や映画、芸術を通して異文化に触れ、じっくり意見交換をする。一見非効率的な方法かもしれませんが、ステレオタイプな外国のイメージではなく、その国に生きる人々のリアルな様子が見えてくることでしょう。

文学部を目指す
皆さんへ

あくまで「国際化」は文学部での研究の一面にすぎませんが、どの分野を専攻するにしても、外国に対する関心を持つことは大切だとおもいます。新聞やインターネットのニュースサイトの国際欄は他国の情勢を知るための最も手軽な方法です。毎日5分でいいので覗いてみることをおすすめします。大学に入ったら、海外旅行に挑戦してみるのもいいですね。現在は航空運賃も安く、ネットで簡単にホテル予約・情報集めができる時代です。英語の試験勉強の合間に簡単な会話や気になる国・観光地に関する単語を自分で調べると、英語学習のモチベーションアップにもつながるはずです。